マツダ次期「ロードスター」、EVは見送りでICEパワーを優先! 2.5L「SKYACTIV-Z」搭載か!?

マツダ MX-5
マツダが世界に誇るライトウェイトスポーツカー、「ロードスター」次期型に関する情報を入手した。

車重2200ポンド(約998kg)未満達成なるか?

マツダ NEロードスター 予想CG

初代ロードスターは1989年に登場、「ユーノス店」第1弾モデルとして「ユーノス ロードスター」(NA型)の名称で発売。1998年にデビューした2代目(NB型)では「マツダ ロードスター」に変更され、2005年にはプラットフォームを刷新した3代目(NC型)が発売された。現行モデルである4代目(ND型)は2015年に登場しており、発売から10年が経過、次期型「NE」の開発がスタートしているようだ。

マツダ MX-5

ロードスター(MX-5)は35年間、楽しむためにハイパワーは必要ないということを示してきた。とはいえ、厳しい新排出ガス規制により、次世代モデルではパワーが低下してしまう恐れがある。

マツダの答えは、次期型に1989年の現行モデルよりほぼ1.0L大きいエンジンを搭載することだ。そしてもちろん、マニュアルトランスミッションも引き続き搭載されるはずだ。

マツダの最高技術責任者(CTO)梅下隆一氏は米Road & Track誌に、2027年型MX-5には次世代「SKYACTIV-Z」エンジンの2.5L版が搭載されると語ったという。これは米国(や日本のRF)の2.0Lをはるかに上回る排気量だ。

また同氏は、「現在のパワーウェイトレシオは十分であり、これ以上のパワーは必要ないと考えています」と付け加えたという。

一方、デザイン責任者の中山雅史氏はRoad & Track誌に対し、同チームが車両重量を「1t(2205ポンド)未満」にすることを目標にしていると語っており、それが実現すれば、現行モデルよりも速くなるかもしれない。

米国で販売されている最も軽いND MX-5は2366ポンド(1073 kg)だが、日本では1.5Lの990Sが存在していた。その名前は990 kg(2183ポンド)という重量に由来しており、この重量は防音材を薄くし、ブレーキ、ホイール、インフォテインメントシステムからグラムを削り取ることで達成された。果たして990S以下が実現するのかも注目だろう。

Road & Track誌のインタビューでは、ハイブリッド技術については触れられていないが、マツダは以前、次期ロードスターには何らかの電動アシスト機能が搭載されると述べていた。また、2027年型「CX-5」でデビューする「SKYACTIV-Z」ファミリーは、将来の電動化を念頭に置いて設計されていることが分かっている。ただし、ハイブリッドハードウェアを追加して重量を2200ポンド(約998kg)未満に抑えるのは大きな課題となりそうだ。

 「NE」ロードスターのワールドプレミアは、最速で2026年と予想されている。デビューが近づくにつれ、さらに詳しい情報や、アイコニックSPコンセプトのスタイリングアイデアをどの程度取り入れているのかが明らかになるだろう。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…