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第1位:シボレー・コルベット
「ミッドシップになっても、コルベットの味は損なわれていない」
私が生まれる1年前に初代が誕生したシボレー・コルベットは、米国を代表するスポーツカーだ。4代目となるC4を、中古車ながら所有していたことがある。今回の 8代目はそれまでのFR(フロントエンジン・リアドライブ)からミッドシップとなり、欧州スポーツカーなどと変わらない姿となって、単純に興味を失いかけた。だが、乗ってビックリ。これまで以上に運転しやすくなったうえ、米国ならではのV8エンジンは大排気量を活かした低速トルクで走らせる特性であり、運転中はミッドシップかFRかなど思いもしない喜びのなかで走ることができた。永年のコルベットの味を損なわず、ミッドシップでさらなる性能向上を目指したGM開発陣に敬意を払う。
第2位:三菱アウトランダーPHEV
「新型で大きく飛躍。上質な乗車感覚は高級車の趣だ」
三菱アウトランダーPHEVは、前型で着実に進歩を続け、新型で大きく飛躍した。走行性能はもちろんのこと、上質な乗車感覚は高級車の趣だ。世界に先駆けPHEVを市販し、しかもその電気駆動系は軽自動車のEVであるi-MiEVの部品を活用しながらSUV(スポーツ多目的車)のPHEVという価値を切り拓いた成果が、ここで大きく花開いたといえるのではないか。三菱自は、電動化とSUVを2本の柱として選択と集中の経営を行っているが、将来的に上級セダンなどへも展開できる潜在能力を感じた。
第3位:トヨタ・アクア
「これまでのトヨタ・ハイブリッド車とは全く異なる感触」
トヨタ・アクアは、ハイブリッド専用車として誕生し、2代目へモデルチェンジした。それに際し、バイポーラ型ニッケル水素電池を開発・実用化して搭載することにより、モーター駆動を活かした走行がよりできるようになった。それによって、日産がe-Powerで大きく採り上げたワンペダル操作も可能になった。ハイブリッドシステムは、初代プリウスからのシリーズ・パラレル式に変わりないが、電力をより利用できることになり、シリーズ式での価値を高めることに成功した。これまでのトヨタのハイブリッド車と全く違う感触を味わえる。
2021年に買って良かったモノ:ブルックスブラザーズのディレクターズスーツ
姪と、乗馬仲間の結婚式が立て続けで春にあり、タキシードは持っていたが昼のパーティーであったためディレクターズスーツを新調した。ディレクターズスーツとは、黒の上着とコールズボンを併せた昼のセミ・フォーマルで、フロックコートやモーニングに代わる服装だ。ブルックスブラザーズに吊るしの既製服はなく、オーダーメイドとなり高価だったが、この歳で服を新調する喜びを味わうことができた。コロナ禍で米国からの輸入時期が心配されたが、無事パーティーに間に合った。