プジョー208 | これがオーナーの本音レビュー! 「燃費は? 長所は? 短所は?

コンパクトカーとして人気がうなぎ上りのプジョー208であるが、過去のモデルも含めたプジョー208のモーターファンでのユーザーレビューをお届けする。

2代目 BA系 (2020年~/日本市場)

プジョー208 e-208(2020年 本国仕様)

プジョーの車名の命名規則は1929年に登場した201から、真ん中を0とする3ケタ数字が伝統的に用いられ、201、202、203…と代替わりごとに3ケタ目の数字が増えることになっていたため、「〇代目」という概念は存在していなかった(ちなみに最初の数字はサイズ/車格を示す)。しかし2012年の命名規則改訂により、3ケタ目の数字は仕向け地を示すとされたため、2019年(日本市場では2020年)から市場に投入された現行車種は209とは名乗らず、2代目の208となっている。本車の最大の特長は、ガソリンとクリーンディーゼル(日本仕様には未投入)の内燃機関車に加え、純EVの「e-208」がラインナップされたこと。日本市場ではガソリン車は最高出力100ps、最大トルク205Nm の1.2ℓ直列3気筒ターボにアイシン製のEAT8と呼ぶ電子制御8速ATの組み合わせ。モーター最高出力136hp、最大トルク26.5kgm の純EVの「e-208」は1回の充電による最大航続距離は450km(NEDC計測)となっている。

初代 A9系 (2012~2019年)

プジョー208 GT Line(2018年 本国仕様)
3ドア車(本国仕様)

5ドア車(本国仕様)

207の後継として2012年に登場した初代208は、「RE-GENERATION(再生)」をコンセプトとして、まったく新しい、これまでにないプジョー車を目指した野心作。先代にあたる207から引き続いてPSAの「PF1」プラットフォームを使用しているため、ホイールベースこそ207と同じだが、オーバーハングが短縮されたコンパクトなボディに、より大きなスペースを室内に確保し徹底した軽量化を実現している。3ドアと5ドアの2種類のボディ・バリエーションがあり、搭載エンジンは1.2ℓ直列3気筒DOHC、1.6Lℓ直列4気筒DOHC、1.6Lℓ直列4気筒DOHCターボシャージャーの3タイプあり、5速/6速MT、4速ATが組み合わされる。

2016年式 Allure 「ちょい乗りではわからない良さがあるので長くつきあって」

ニックネーム:ぷじお 年式グレード:2016年式 Allure 性別:男性(50代) 居住地域:福岡県

排気量:1200cc トランスミッション:AT
平均燃費:12.6km/ℓ
長所:走りとデザインと価格のバランス。
短所:なし。

評価
外観:★★★★★ 
室内:★★★★★ 
走行性能:★★★★★ 
燃費性能:★★★★★ 
装備:★★★★☆ 
満足度:★★★★★ 

このクルマの購入を検討している人にひと言
「ちょい乗りではわからない良さがあるので長くつきあって」

2014年式 プレミアム 「乗っていて楽しくなります。但しセミオートマ以外がおすすめ」

ニックネーム:ヒサ 年式グレード:2014年式 プレミアム 性別:男性(50代) 居住地域:大阪府

排気量:1200cc トランスミッション:RMT(シングルクラッチ式セミAT)
平均燃費:11.0km/ℓ
長所:シートが良い。今まで乗った車では腰痛になり易かったが、長距離,短距離共に良い。コンパクトなサイズながら4人乗っても狭さを感じない。
短所:セミATは発進時~2速まで変速時にもたつく事が多い。特に一度止まりかけてから加速する時にもたつく。Aピラーが割と太いので歩行者に気を遣う。コラムシフトレバーが結構長い。

評価
外観:★★★★☆ 
室内:★★★★☆ 
走行性能:★★★☆☆ もう少しパワーが欲しい。
燃費性能:★★★☆☆ 渋滞が少ない場所だとかなり良いです。
装備:★★☆☆☆ ナビがアップデートしない。
満足度:★★★★☆ 

このクルマの購入を検討している人にひと言
「乗っていて楽しくなります。但しセミオートマ以外がおすすめ」

2012年式 allure 3ドア 5MT 「小さくて軽い、シンプルなマニュアル車は最高です」

ニックネーム:エンスーじゃないスト 年式グレード:2012年式 allure 3ドア 5MT 性別:男性(50代) 居住地域:兵庫県

排気量:1200cc トランスミッション:MT
平均燃費:15.2km/ℓ
長所:意外と上まで元気よく回る3気筒NAエンジン。粘る足とスポーティなハンドリング。左右独立エアコン等、最安グレードにしては豪華な装備。踏み込み量が多くてミート位置が高く、わかりにくいクラッチペダルと、動きが大きくてしっかり感の少ないシフトノブ。暗い訳では無いけど、もう少し光量が欲しいヘッドライトと、こっちは暗すぎるフォグ。
短所:MTだと気になる、2千回転辺りのエンジンのトルクの谷と、自動ブリッピングどころか、今時ヒルスタートアシストすら無い、シンプルなミッション。

評価
外観:★★★★★ 4m切った小柄なボディにニッコリした顔、ボリューミーなお尻のデザインが好きですね。
室内:★★★★☆ メッキパーツや合皮素材を上手に使ったお洒落なインテリアは好きですが、収納の量やサイズがイマイチで、スマホをどこに置くかに悩んだりします。
走行性能:★★★★☆ エンジンは低速でトルクが出て良く走りますが、やっぱりあと少しパワーが欲しいと思う事はあり。
燃費性能:★★★★☆ 特に燃費走行を心がけずとも、1回の給油で600キロ近く走りますし、十分に満足しています。
装備:★★☆☆☆ このモデルの純正コンソールにはナビが接続できず、CarPlayも使えません。ただのクルコンはありますが、ACCやAEBもなく、良く言えばシンプル、ハッキリ言えば、安全快適装備は一世代も二世代も前の車です。
満足度:★★★★☆ 色々ありますが、やっぱり小さくて軽い、シンプルなマニュアル車は最高です。

このクルマの購入を検討している人にひと言
「自動運転車が最高とお考えの方には全くお勧めできませんが、安くて軽くて走りの良い、3ドアハッチバックのシンプルなマニュアル車という、もう国産車どころか輸入車でも絶滅種の車を、両手両足五感を駆使して運転する事に憧れを持っている方にはお勧めです。シンプルな分、故障も少ないですしね(笑)」

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