ワンオフマフラーやコンプリートカーの製作を請け負う「GReddy FACTORY」
トラストのブースにGReddy FACTORYという新業態が掲げられていた。そのデモカーとして展示されていたのは、新サービスを受けたユーザー車のセリカXX。どのようなサービスかといえば、マフラーや競技用パーツのワンオフ製作、コンプリートカーの製作などが柱となっている。
トラストといえばさまざまなチューニングパーツを製作販売しているため、既製品の中から選ぶというスタイルが一般的だった。だが、今回のようなセリカXXなど旧車にとっては選びたくてもパーツがすでに絶版となっていることがほとんど。けれどその昔、セリカXXをチューンしたトラストの車両は最高速アタックなどでも記録を残し、当時は専用パーツがたくさんあった。だから当時のパーツやトラスト製品で旧車を仕上げたいと思うユーザーは多いはず。そこで新展開されたのがGReddy FACTORYというわけなのだ。
展示されたセリカXXのエンジンルームには、GReddy FACTORYによりワンオフ制作されたサクションKITやオリジナルEXマニホールドが装着されている。性能やルックスはもちろん素晴らしく、トラスト製品にこだわりたいという人にはたまらない製品だろう。このほかマフラーやサスペンションキット、ディバージョンプレートなどのほかクーリング系のパーツもワンオフ製作してくれるという。
チューニングパーツだけでなくアクセサリーもGReddyブランドにしたかったのだろう。室内にはGReddyスポーツステアリングが装着されていた。見えるところにトラストカラーがあると、運転中の気分も盛が上がるというものだ。
トラストへのこだわり同様、車体へ取り付けるパーツへの細かな愛情があちこちから感じられる。ヒロV1-Rホイールは80年代憧れのホイールだったし、履いているタイヤもアドバンHFタイプD(もちろん復刻版)。ミラーやスピーカーなど外から見える部品のほとんどが80年代モノで統一されていた。
最新パーツで仕上げると現代流の解釈となり旧車の新たな価値観が生まれるものだが、あえて古いモノやトラスト製品にこだわって仕上げるのは当時を知る世代には魅力的な存在になる。80年代のトヨタ車を彩るなら、GReddy FACTORYでパーツを製作してもらうという手段もありだ。