トラストのオーダーサービス「GReddy FACTORY」でセリカXXが完全復活! 【東京オートサロン2022】

トヨタ・セリカXX
GReddy FACTORYのサービスを受けたGA61セリカXX。
チューニングパーツメーカーの老舗であるトラストが「GReddy FACTORY」という新たなサービスを展開。パーツや車両のカスタムオーダーを受け付けてくれる新たな試みで、東京オートサロン2022の会場には新サービスを施したセリカXXが展示されていた。旧車をカスタムするなら当時のパーツやメーカーに拘りたいというユーザーなら見逃せない内容だ。

PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)

ワンオフマフラーやコンプリートカーの製作を請け負う「GReddy FACTORY」

トラストのブースにGReddy FACTORYという新業態が掲げられていた。そのデモカーとして展示されていたのは、新サービスを受けたユーザー車のセリカXX。どのようなサービスかといえば、マフラーや競技用パーツのワンオフ製作、コンプリートカーの製作などが柱となっている。

GReddy FACTORYのサービスを受けたGA61セリカXX。

トラストといえばさまざまなチューニングパーツを製作販売しているため、既製品の中から選ぶというスタイルが一般的だった。だが、今回のようなセリカXXなど旧車にとっては選びたくてもパーツがすでに絶版となっていることがほとんど。けれどその昔、セリカXXをチューンしたトラストの車両は最高速アタックなどでも記録を残し、当時は専用パーツがたくさんあった。だから当時のパーツやトラスト製品で旧車を仕上げたいと思うユーザーは多いはず。そこで新展開されたのがGReddy FACTORYというわけなのだ。

トヨタ・セリカXX
セリカXXのリヤスタイル。

展示されたセリカXXのエンジンルームには、GReddy FACTORYによりワンオフ制作されたサクションKITやオリジナルEXマニホールドが装着されている。性能やルックスはもちろん素晴らしく、トラスト製品にこだわりたいという人にはたまらない製品だろう。このほかマフラーやサスペンションキット、ディバージョンプレートなどのほかクーリング系のパーツもワンオフ製作してくれるという。

トヨタ・セリカXX
1G-GEU型直列6気筒DOHCエンジン。
トヨタ・セリカXX
ワンオフサクションKIT。
トヨタ・セリカXX
ワンオフオリジナルEXマニホールド。

チューニングパーツだけでなくアクセサリーもGReddyブランドにしたかったのだろう。室内にはGReddyスポーツステアリングが装着されていた。見えるところにトラストカラーがあると、運転中の気分も盛が上がるというものだ。

トヨタ・セリカXX
室内にもトラスト製品が。

トラストへのこだわり同様、車体へ取り付けるパーツへの細かな愛情があちこちから感じられる。ヒロV1-Rホイールは80年代憧れのホイールだったし、履いているタイヤもアドバンHFタイプD(もちろん復刻版)。ミラーやスピーカーなど外から見える部品のほとんどが80年代モノで統一されていた。

トヨタ・セリカXX
Hiro V1-Rホイール。
トヨタ・セリカXX
ナポレオンミラー。
トヨタ・セリカXX
パイオニアTS-X60。

最新パーツで仕上げると現代流の解釈となり旧車の新たな価値観が生まれるものだが、あえて古いモノやトラスト製品にこだわって仕上げるのは当時を知る世代には魅力的な存在になる。80年代のトヨタ車を彩るなら、GReddy FACTORYでパーツを製作してもらうという手段もありだ。

ロケットバニーS130Z

ロケットバニーが新作発表! 今度は240ZG風のS130フェアレディZだ 【東京オートサロン2022】

今や世界的なブランドであるロケットバニー。ビス留めオーバーフェンダーに代表される、70年代から80年代にかけて大流行したワークススタイルのエアロパーツを展開するブランドが、新たに2代目フェアレディZであるS130用のキットを開発した。スタイルの基本はS30時代の金字塔、240ZGのGノーズを再現することだった。 PHOTO&REPORT●増田 満(MASUDA Mitsuru)

キーワードで検索する

著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…