寝心地最高! 車中泊の悩みを解消する“極楽系”専用マットに注目【東京オートサロン2022】

FAFパーフェクトマット
FAFパーフェクトマット
最近のアウトドアブームの高まりにより、車中泊を楽しむ人も増えている。快適に車内で寝るためには、準備が欠かせない。もっとも重要なアイテムといえるのがマットだ。東京オートサロン2022の会場で、寝心地抜群なマットを発見したのでご紹介しよう。

PHOTO&TEXT●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)

快適な車中泊を約束してくれるFAFパーフェクトマット

もはや「車中泊」は、自動車アクティビティの王道になっている。その証拠に、昨年末発売されたダイハツ「アトレー/ハイゼット」も。車中泊を強く意識した作りになっている。

ダイハツ・アトレー
ダイハツ・アトレー

テント泊に比べると、設営・撤収の手間がなく、“室内”という安心感がある車中泊だが、一方で必ずしも快適とは言えない部分がある。それは寝るということのコアになる「マット」だ。車内をフルフラットにするのでも、キャンパーキットを使うのでも、就寝の快適性を左右するのはマットだ。

例えば、キャンピングカーには豪華なマットが装備されていると思いがちだが、人によって快適な寝心地というのは違うため、標準装備のマットではまったく寝られない…なんてことも珍しくない。

車内をフラットにして寝る場合は、なおさらだ。筆者も時折車中泊をするが、家庭用敷き布団を敷いたり、キャンプ用エアマットを使ったり、はたまた低反発マットレスで寝てみたりした。しかし、いずれも満足のいく寝心地とは言えず、毎度寝覚めの悪い朝を迎えている次第である。

そんな車中泊派は少なくないと思うが、先だって開催された「東京オートサロン2022」において、まさしく福音となるアイテムを発見した。それが『FAFパーフェクトマット』だ。

クルマの凸凹をしっかり吸収してくれる正反発マットレス

ブースに軽キャンパーに改造されたリフトアップエブリイが展示されており、中を覗いてみたが、特段に変わり映えがしないように思えた。これは何が特徴なんだろう?と首をかしげていたら、横にいたスタッフが、「これは車中泊用マットを展示をしているんです」という。たしかに、車内のベッドには家の敷き布団で使うようなマットレスが敷いてある。

FAFパーフェクトマット
FAFパーフェクトマット

「実はコレ、正反発マットレスといって、荷重の分だけ反発するものなんです。寝心地最高ですから、ぜひ寝てみてください」と言う。半信半疑ながら、せっかくなので横になってみることにした。すると、これまで体験したことのない寝心地の良さだ。筆者は体重85kgと決して軽くないが、クッションが底付きすることなく、しっかりと前身を支えてくれるのが分かる。腰の部分も沈み込みが少なく、適度な反発があるので寝返りもラクだ。

「厚さは5.5cmですが十分な反発力があるため、車内の床にある金具などの凹凸もしっかりと吸収します。ですので、常にフラットな寝心地を実現するんです」。我が愛車のジープ・ラングラーJKは、やたらと床にシートレッグ用のアンカーが出ているので、まさにうってつけだ。

FAFパーフェクトマット
FAFパーフェクトマット

このマットレスは、軽トラや軽バンのサスペンションなどを販売している「フォレストオート」と、寝具メーカーの「ボディドクター」のコラボによって生まれた。同製品の謳い文句は“車内にももうひとつのサスペンション!!”。たしかに、この絶妙な反発力は、サスペンションのブランドならではのセッティングだ。

FAFパーフェクトマットのサイズは、最長180×幅60cm。三つ折りが可能で、コンパクトに折り畳むことができる。さらに連結部分にファスナーが付いているので、60cm単位で長さを調節することも可能だ。

価格は3万9800円と高価だが、この寝心地を体験してしまうと“高い”とは言えなくなってしまう。軽バンを買って、これ1枚敷いておけば、もはや最高のキャンパーになる。すでにキャンパーを持っている人であれば、従来のマットレスに替えて、これを敷いたら愛車の快適性が簡単にアップグレードできるだろう。

車中泊で快適な目覚めを体験したい!という人は、一度このマットレスを試してみてはいかがだろうか。まさに青天の霹靂な寝心地を味わえるはずだ。

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…