マツダの北米専用の新型SUVであるCX-50の生産がスタートした。生産するのは、マツダとトヨタが合弁でアラバマ州ハンツビルに新設した工場MTM(Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A.,Inc.)である。
CX-50は、いま北米で人気のラギッド(ワイルド、無骨といった意味がある)なスタイルのSUVだ。エンジンをフロントに横置きするFFベースのモデルである。
MTMは、2021年9月に稼働が開始されており、年間30万台の車両を生産する予定だ。30万台の内訳は、トヨタ(カローラクロス)、マツダ(CX-50)がそれぞれ15万台となっている。工場は最大4000人を雇用し、さらに数千人がサプライヤーに雇用される見通しだ。
CX-50は、最新のi-Activ全輪駆動テクノロジーと新しいマツダインテリジェントドライブセレクト(Mi-Drive)を標準装備する。新しいドライブモードはMi-Driveスイッチで選択でき、さまざまな状況でクロスオーバーSUVの走破性を高める。
CX-50は、2.5ℓNA(SKYACTIV-G2.5)と2.5ℓターボ(SKYACTIV-G2.5T)と6ATを組み合わせる。また、トヨタのハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドモデルも追加される予定だ。また、今後数年以内にで、電動駆動モデルも提供される予定だ。
CX-50の量産開始にあたり向井 武司専務執行役員(品質・購買・生産・物流統括、コスト革新担当)は、
「CX-50は、マツダの北米ビジネスを成長させる原動力となるモデルです。現地の雇用およびサプライチェーンの構築をとおして、地域に根付き、米国における良き企業市民として、皆さまに親しみを感じていただける工場づくりを目指していきます」とコメントした。