富士モータースポーツフォレスト モータースポーツ文化に浸れる聖地誕生か!?

トヨタ自動車が「富士モータースポーツフォレスト」プロジェクトを推進

トヨタ自動車株式会社、富士スピードウェイ株式会社、東和不動産株式会社(4月27日よりトヨタ不動産株式会社へ社名変更)は、静岡県小山町にある国際サーキット「富士スピードウェイ」を中心にモータースポーツ文化を楽しむための複合施設「富士モータースポーツフォレスト」プロジェクトを推進すると発表した。

今回発表された「富士モータースポーツフォレスト」は国際サーキットである富士スピードウェイを中心に、日本初上陸となるブランドのアンバウンド コレクション by Hyattとして開業する富士スピードウェイホテル、トヨタ博物館監修の富士モータースポーツミュージアム、国内有数のレーシングチームガレージや温浴施設とレストランなどで構成される。

開業時期は「富士スピードウェイホテル」と「富士モータースポーツミュージアム」が22年秋、レーシングチームのガレージなどが23年以降に順次予定されている。

小山パーキングエリアに設けられるスマートインターチェンジの隣接地にあり、東京から車で約1時間。また、フォレストの東に位置する御殿場プレミアム・アウトレットから車で約20分、西北に位置する山中湖からも約20分と、近隣の観光スポットとの回遊性も高く、宿泊利用はもちろん関東圏からの日帰りドライブ旅行も見込まれる。


サーキットと富士山を客室から楽しめる「富士スピードウェイホテル」

スイートルーム21室とヴィラ5室を含む全120の客室。富士スピードウェイ内に立地し、ホテルの中ではヒストリックカーのほか、富士スピードウェイの歴史を伝えるコレクションなどを鑑賞できる。

レーシングカーを約40台展示する「富士モータースポーツミュージアム」

モータースポーツの魅力を発信するミュージアム(1〜3階)。トヨタ博物館が監修し、国内外の時代を象徴するレーシングカー(約40台)の展示を通して、モノづくりの観点を中心にその開発に携わった人々の想いやこだわりを紹介。

ガレージ特別見学ツアーなどのイベントも楽しめるガレージエリア

プロレーシングチームのガレージ特別見学ツアーなどのイベントを通して、ドライバーやエンジニア、メカニックの動きを間近に感じられる体験を提供。

今回の発表に際して、豊田章男 氏(トヨタ自動車社長・東和不動産会長)は以下のようにメッセージを出した。

「1966年5月3日、初めて富士スピードウェイで日本グランプリ決勝レースが行われた日です。56年前のその日、ちょうど10歳の誕生日を迎えた私は父に連れられ、富士のパドックにいました。エンジンの爆音やファンの歓声は、なんだか興奮するプレゼントだったということをよく覚えています。クルマを前にした“おじさんたち”は、ものすごく真剣だったり、でも、とても楽しそうだったり、そんなことも思い出されます。こんな原体験が私を“クルマ大好きおじさん”“モータースポーツ大好きおじさん”のモリゾウに育ててくれたのだと思います。

『こんな原体験を、今の子供たちにもしてほしい…』富士モータースポーツフォレストには、そんな想いを詰め込もうとしています。そして、モータースポーツの現場で働く人が、もっとイキイキと働けるような場所にしていきたい…同じ思いをもったレーシングチームが、この地に集まれるようにしていきたい…フォレストに込めた思いを挙げればキリがありませんが、モータースポーツを楽しむ人も、モータースポーツで働く人も、大人も子供も、この富士の地に来たい!と思ってもらえるような場所にしてまいります。

自動車産業の発展にモータースポーツは不可欠です。そのためにもモータースポーツの未来に向けた種を、たくさん、この地に撒いていきます。それぞれの成長スピードはバラバラですが、多くの人に楽しんでいただける素敵な森になるよう大切に育てていければと思っております。」

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