「PPV」ってなんだ?いすゞMU-Xは海外で大人気!

いすゞMU-X 日本で買えない本格SUV。D-MAX、マツダBT-50とメカニズムを共有する

いすゞのPPV、MU-X
国内でパッセンジャーカーの販売をしていないいすゞだが、海外市場で人気を集めているクルマがある。人とくるまのテクノロジー展2022YOKOHAMAで展示されていた「MU-X(ミューエックス)」である。

ベースはD-MAX、マツダBT-50ともベースは共通

MU-XはSUVでななく、「PPV」というカテゴリーだ。PPVとは「パッセンジャー・ピックアップ・ビークル」のこと。ピックアップベースのSUVというようなクルマである。

いすゞMU-Xは、大人気ピックアップトラック、D-MAXをベースにしたクルマだ。このモデルが2代目である。開発コンセプトは‘Robust and Exclusive’。いすゞの強みである耐久信頼性、燃費性能、安全性能を確保しつつ、PPVに求められる快適性、高級感を高めたモデルだ。

MU-Xはタイで2019年から2年連続で「タイ カーオブザイヤー ベストPPV」を獲得。2020年度PPVプロダクトイノベーションを受賞している。2021年9月には「ANCAP(Australasian New Car Assessment Program)」で、2020年新プロトコルによる5☆を獲得している。
MU-Xは生産国のタイのみならず、ASEAN地域、オーストラリアなど世界60カ国以上で販売されている。

ベースになったD-MAXのマツダ版がマツダがいすゞからOEM供給を受けマツダの自社ブランド車としてオーストラリアで販売している「BT-50」である。

MU-Xはピックアップトラックをベースにしているから、当然モノコック式ではなく強固なフレーム構造を採る。

エンジンは、3.0ℓ直4ディーゼルターボをフロントに縦置きする。トランスミッションはアイシン製6速ATを使っている。

4JJ3型は、ユニットインジェクターを使っていた4JJ1型の進化型エンジンで、コモンレール式直噴とVGSターボを使う。
エンジン形式:3.0ℓ直4DOHCディーゼルターボ エンジン型式:4JJ3型 排気量:2999cc ボア×ストローク:95.4mm×104.9mm 圧縮比:16.3 最高出力:190ps(140kW)/3600rpm 最大トルク:450Nm/1600-2600rpm

ボディサイズ、全長×全幅×全高:4850mm×1870mm×1825mm ホイールベース:2855mmは、レクサスRX(4890mm×1895mm×1710mm)とほぼ同じ。厳しい環境での走破性も実証済みのMU-X。日本で買えないのが残念なクルマの1台である。

いすゞMU-X
 全長×全幅×全高:4850mm×1870mm×1825mm
 ホイールベース:
 乗車定員:7名
 エンジン形式:3.0ℓ直4DOHCディーゼルターボ
 エンジン型式:4JJ3型
 排気量:2999cc
 ボア×ストローク:95.4mm×104.9mm
 圧縮比:16.3
 最高出力:190ps(140kW)/3600rpm
 最大トルク:450Nm/1600-2600rpm
 トランスミッション:6AT(AISIN)
 駆動方式:4WD
 車両重量:2175kg
 最大牽引重量(GTW):3500kg

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