スズキ・ジムニーシエラ、FD型RX-7、R34 GT-Rのパトカーも 埼玉県警の警察車両展

左がR34型スカイラインGT-R、右がFD3SマツダRX-7
埼玉県さいたま市の鉄道博物館で埼玉県警の警察車両を展示する「けいさつ車両展」が5月28日に開催された。並べられたのは、レアなパトカーたちだ。

白黒に塗り分けられたパトロールカー(パトカー、警ら車)は、いわゆる制服パトカー(白黒ツートーンカラーでルーフ上に固定もしくは展開式の赤色開展警光灯を装備)だ。今回は、
トヨタ・クラウン
日産スカイラインGT-R(R34型)
マツダRX-7(FD3S型)
の3台が展示されていた。

FD3S型マツダRX-7

まずは、マツダRX-7だ。FD3S型RX-7でエンジンは13B2ローター・ロータリーターボ。280ps/314Nmだ。RX-7は生産が終わって20年ほど経っている「歴史的スポーツカー」だが、さすが警察車両、行き届いたメンテナンスでとても綺麗な個体だった。トランスミッションは5MT。ナンバーが「春日部88」と二桁のところを見ても、由緒ある車両なのだろう。

R34型日産スカイライン

次はR34型スカイラインGT-Rのパトカーだ。R34型GT-Rのパトカーは、全国でも埼玉県警察でしか見ることができなかった貴重な車両。配備台数は白黒パトカー5台、覆面パトカー1台、合計6台もの車両が稼働していたと言われている。ブレンボ製ブレーキキャリパーが高性能を物語っている。R34型も生産終了してほぼ20年。こちらも手入れが行き届いている。

この2台は、埼玉県警高速道路交通警察隊の車両だ。

スズキ・ジムニーシエラの多目的災害対策車

白黒ではなく白青に塗り分けられた車両がスズキ・ジムニーの多目的災害対策車。正式には警察本部警備部機動隊多目的災害対策車両というらしい。機動隊の青白カラーにV字型の赤色灯を装備し、グリル中央には警察マークを装着している。ジムニーシエラの機動性の高さが災害対策で力を発揮するのだろう。

展示されていたジムニーシエラは、4ATだった。

トヨタ・ランドクルーザー

2000式のトヨタ・ランドクルーザー70

埼玉県警の山岳救助隊のランドクルーザー70は2000年式だというから、こちらもすでに22年が経過したクルマ。しかし、山岳救助の現場でランクルの信頼度は抜群で、実によく手入れされている。装備されたウインチも含めて、頼りになる存在としてのランクルそのものだ。埼玉県警山岳救助隊は1991年に発足した組織で秩父、小鹿野警察署で人命救助に関する専門的な訓練を受けた32名で構成されている。この車両は小鹿野警察署のもの。


パトロールカーの歴史は

パトカー(パトロールカー)は、1950年(昭和25年)6月にアメリカ軍から譲り受けたオープンカーにFM無線機をつけて東京・浅草、築地などをパトロールしたのが始まりだという。埼玉でも同じ年に朝霞、川越、草加など7つの警察署に配備されている。このときのパトカーは、ジープがベースだった。

1957年:乗用車タイプのパトカーが登場。サイレンはボンネット状に装備されていた。車体が白黒2トーンになった。
1965年:赤色回転灯を防止。サイレンがボンネットに内蔵されたパトカーが登場。日産スカイラインをパトカーに導入。
1966年:埼玉県警察本部に機動パトロールを専門とする無線自動車警ら隊が発足。現在の自動車警ら隊だ。
1971年:高速道路用パトカーが配備された。
1978年:日産フェアレディZが高速道路交通警察隊に配備された。
1979年:赤色灯が回転式から散光式に。パトカーは日産スカイライン、トヨタ・マークⅡ。
1989年:散光式警光灯が台形から円筒状になり回転灯も2基から4基になった。
1989~1994年:トヨタ・スープラ、三菱GTOが高速道路交通警察隊に配備された。
1996年:警光灯が昇降するパトカーが導入。
2004年:RV車両のパトカーが登場。日産エクストレイルだった。
2018年:パトカーの車体に、英語で「POLICE」と併記された。

現在、埼玉県警では、トヨタ・クラウン、スバル・レガシィ、日産スカイラインGT-R、スバル・インプレッサ、マツダRX-7のパトカーがあるそうだ。

著者プロフィール

鈴木慎一 近影

鈴木慎一

Motor-Fan.jp 統括編集長神奈川県横須賀市出身 早稲田大学法学部卒業後、出版社に入社。…