国産SUV随一の軽快なフットワーク「トヨタC-HR」【最新SUV 車種別解説】

個性的なスタイリングが話題を呼んだ「トヨタCH-R」。誕生から6年がたち、後発車の中で個性が発揮されにくくなっているのは否めないところだ。とはいえ、MT車やGR SPORTのラインナップなど話題も豊富で、元々C-HRがもっている正確な操縦安定性とフットワークの軽快感、クルマ本来のドライビングの楽しさを十分に提供してくれる。
REPORT:岡島裕二(本文)/編集部(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:佐々木萌香

正確無比な操縦安定性は特筆 欧州車テイストな乗り味も◎

C-HRはコンセプトカーをそのまま市販車にしたような派手なスタイリングが話題を呼び、発売時は大ヒットモデルとなったスポーティなSUV。

エクステリア

低く構えた流麗なフォルムは未だに古さを感じさせない。“GR SPORT”はC-HRで唯一となる19インチホイールを装備する。ルーフブラックのツートーンカラーは写真のホワイトの他、全部で三色の設定がある。最小回転半径は5.2m。

ただし、発売から5年が経過し、奇抜に思えた外観は見慣れてしまい、さらにその後はトヨタからヤリスクロスやカローラクロスといった小型のSUVが登場したこともあり、最近は販売が低迷中だ。

インストルメントパネル

スポーティな二眼メーターを収めたフードからつながる柔らかなラインが印象的なインパネ。C-HR 専用形状のスイッチを使うエアコン操作パネルは、ドライバーに向けて傾けられている。アルミペダルは“GR SPORT”専用アイテムだ。

とはいえ、C-HRでしか味わえないものもある。それが秀逸なハンドリングだ。C-HRのハンドリングは世界各国で開発が行なわれ、欧州のSUVを凌駕する正確性の高い操縦安定性を手に入れている。素早くステアリングを切り込んだときでもスムーズにノーズが向きを変え、ロールを抑えながら安定した姿勢でコーナーを曲がることができる。

居住性

乗り心地は少し引き締まっているが、段差を乗り越えた際の衝撃は、欧州車のようにスタッと一発で抑え込んでくれる。マイナーチェンジ以降は、乗り味全体が少しマイルドになったが、それでも国産SUVの中でフットワークの軽快感はトップレベルだ。

うれしい装備

ステアリングは“GR SPORT”専用の小径タイプ。握りやすい太めのグリップで、手にしっとりと吸い付くような本革の感触も魅力的。
月間登録台数    1223台(21年10月〜22年3月平均値)
現行型発表      16年12月(一部改良 20年8月)
WLTCモード燃費   25.8 km/l ※「S」「G」 

ラゲッジルーム

燃費と静粛性に優れた1.8ハイブリッドと、1.2l直噴ターボを設定。バランスが良いのはハイブリッドだが、1.2lターボは4WDやFFの6速MTという設定もある。1.2lターボは4気筒ゆえにトルクはほどほどだが、吹け上がりは軽いので、MTで高回転を維持して走るのも面白い。後席の閉塞感が強く、荷室も狭いといった弱点はあるが、それを我慢してでも運転を楽しむために買う価値のあるSUVだ。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/141

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