どれだけ待てる? 新車納期に関するユーザー意識調査。半数以上が3ヵ月以内という結果

コロナ禍やウクライナ戦争によって社会情勢が不安定化するなか、半導体不足や輸送力の低下による新車納期の大幅な遅れが社会問題となっています。ユーザーはこうした納期遅れについて、どのように考えているのでしょうか? 

半導体不足による新車の納期遅れ、実際にユーザーはどう思っているのか?

中古車販売大手のネクステージは、新車納期に関するユーザー意識調査を実施し、約半数のユーザーが新車の納期は2~3ヵ月までなら待てる。と回答したことを発表した。ユーザーの意識としては、現在の状況よりも短い納期で納車されることを望んでいるようだが、実際にユーザーはどう考えているのだろうか?

世界情勢は2020年からのコロナ禍、そして2022年2月にはロシアがウクライナへ侵攻するなど、ここ2年で社会が大きく不安定化。自動車業界でも半導体など部品の供給が滞り、今や新車の納期は数ヶ月〜半年以上、人気モデルになると1年以上ということもあるという。新車の納期があまりにも長い場合の困る点など含め、新車購入に不安を感じている方は、アンケート結果を参考にしてみてはいかがだろうか。

1ヵ月~3ヵ月まで「待てる」が67.2%、1年以上は3.3%

「契約・注文してから納車まで、どれくらいの期間待てるか?」 という質問では、もっとも多い回答が「2~3ヵ月(52.0%)」で、2番目に多い回答が「4~6ヵ月(24.6%)」でした。ちなみに「1ヵ月」が15.2%でしたので、「3ヵ月以内」という方は67.2%、じつに2/3以上となります。

コロナ禍以前でも人気モデルは納車までに3ヶ月ほどかかることはあったので、ユーザーの意識としては、“通常どおり”の納期で納車されることを望んでいるようです。

対して「7ヵ月~1年」は4.9%、「1年以上」が3.3%いたことにも注目。状況によってはいくらでも待てるという方も一定数いるという結果になりました。

納期が長い場合、欲しい車種にこだわるかどうかは半々

購入予定車種の納期が長い場合、「他車種の新車を検討する(34.3%)」が最も多い結果となりました。「繋ぎの車を検討する(8.9%)」と合わせると、43.2%の方が『他車種を検討する』ということ。

対して「(見直しを)検討しない(17.3% )」「同車種の中古車を検討する(10.7%)」「納入時期を延期する(11.8%)」といった『車種は変えない』という意見は39.8%。

納期によって車種そのものを変更するかどうかは、ほぼ半々という結果になりました。これはつまり、車を購入する際、車種に強くこだわっている方とそこまでこだわっていない方がほぼ同数だと判断できるのではないでしょうか。

車種に特に強いこだわりがあれば「1年以上待つ」が最多

納期1年以上という非常に長い期間でも待てる理由は、やはり「そのモデルしか欲しい車がない(55.6%)」からと答えた方が最多。その車種に強いこだわりや欲しいという気持ちがあれば、長い納期も問題にはならないようです。

また、「今の車(下取車)があるから困らない(27.8%)」や「メイン使用する車ではない(13.9%)」という回答を合わせると、41.7%あることにも注目。生活の足として必須の車ですが、代替車両があれば納期問題にも余裕を持って対処できるということでしょう。

中古車価格の高騰も影響しているのか、「せっかくなら新車がいい(11.4%)」という回答が多かった点も気になります。

納車までに、自身の環境が変わらないかが不安

納期が長いということは、その間の車生活をどう過ごすかも大きな問題です。そのため「納車まで乗る車がない(28.6%)」や「今の車の車検が到来する(25.5%)」「今の車の故障、不具合(14.0%)」は切実な問題といえるでしょう。

車は生活の足であると同時に嗜好品でもあります。「モデルチェンジや新たなカラー、グレードが追加されたりしないか(27.3%)」「車に関する趣味嗜好が変わらないか(18.2%)」「他に乗りたいニューモデルが登場するかも(15.4%)」といった車や自身を取り巻く環境の変化に不安を覚える方も多いようです。

また、先行きの見えない時代の大きな買い物だけに、経済状況の変化が気になる方も少なからずいるようです。

問題解決は、自動車メーカーのさらなる努力に期待

長引く納期問題ですが、一体どうすればこの問題を解決できるのでしょうか? 当然ながら半数以上の方が自動車メーカー(53.8%)の努力に期待しています。ついで半導体メーカー(37.4%)、販売店(23.0%)と続きます。

しかし、今や半導体不足や納期問題は大きな社会問題です。政府や政治家が問題として捉えるとともに、国際社会全体でも解決に向かうべきだという意見も一定数ありました。
「ユーザーは我慢すべき」という意見が少なかったのは印象的。多くの方が「半導体不足や長納期は解決できる問題」と考えているということでしょう。

まとめ:コロナ禍の現状を理解していて、多少の納期延期はやむを得ないと思っているが…。

今回の調査では、ユーザーの意識としては、多くの方が新車の納期は3ヵ月程度までなら待つという回答でした。これは通常時の新車納期とほぼ同じということで、特に長く待つという考えではないことがわかりました。ただ、それでも1/4以上の方が4ヵ月以上の納期でも待つとのことで、一定数の方はコロナ禍の現状を理解していて、多少の納期延期はやむを得ないと考えているようです。

また、納期が長い場合でも39.8%の方が車種自体は変えないとの結果(中古車検討を含む)となり、車種にこだわりがあれば納期の長さは関係ない傾向にあることもわかりました。

ただし、納車までにモデルチェンジがおこなわれたり、魅力的なニューモデルの発売、自身の嗜好や経済状況の変化など、長納期によって起こりうる環境の変化を不安に思う方は少なくないようです。

これらの状況は仕方のないものではなく、自動車メーカーをはじめ、半導体メーカーや販売店、さらには社会で解決できる問題だと多くの方が考えているようです。関係各所の方々には、ぜひともこうした声に応えていってもらいたいものです。

■調査概要
調査内容:「車」に関する調査
調査方法:インターネット
調査期間:2022年7月1日~2022年7月8日
有効サンプル数:20~59歳の男女1102名

出典元:株式会社ネクステージ

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