スポーツマインドを刺激する専用装備

スズキ・スイフトスポーツの使い勝手を徹底チェック!

コックピットまわりに施されたレッド加飾やMIDのブースト計、サポート性を高めた独自のシートを採用するなど、インテリアでも「スポーツ」であることを強調。スズキ車初となる車線逸脱抑制機能や全方位モニターも用意された。

REPORT●工藤貴宏(KUDO Takahiro) 
ASSISTANT●大須賀あみ(OSUGA Ami)(身長163㎝)
PHOTO●中野幸次(NAKANO Kouji)/平野 陽(HIRANO Akio)

※本稿は2017年9月発売の「新型スイフトスポーツのすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様が現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。

〈ナビ・AV〉

ナビは標準車と異なりメーカーオプションはなく、ディーラーオプション設定。ナビ装着用に全方位モニター用のカメラとステアリングリモコン、フロントツイーターとリヤスピーカー追加パックを用意する。
撮影車両のナビはパナソニック製の7インチタイプ。通常のGPSだけでなく「みちびき」にも対応し測位精度が高い。
フルセグチューナーも撮影車両のナビには標準装備。感圧式のタッチパネルながらピンチイン/アウト操作に対応するのが興味深い。

前後左右4つのカメラからの映像で車両周囲360度を映す「全方位モニター」。車両後方や死角となる助手席側前輪付近を拡大することも可能だ。パナソニック製ナビだけが対応。


センターコンソールにDC12V電源のソケットを組み込む。ディーラーオプションとして、その脇にUSBソケットのインストールも可能だ。
装着位置は低めだが画面が上向きになるように用意され、ドライバー側に5度傾けるなど視認性と操作性に配慮。

〈空調〉

エアコンは操作性に優れる大型ダイヤル式を採用。最も頻繁に動かす温度設定ダイヤルをドライバーから手が届きやすい右側に配置しており、使いやすい。
温度切り替えができないタイプだが、運転席にはシートヒーターを全車に標準装備。座面と背もたれが温まる。

〈マルチインフォメーションディスプレイ〉走行状態

〈ブースト計〉ターボの過給圧を示すメーターに油温計を添えて表示。スポーツドライビング向きの、スイフトスポーツだけの表示メニューだ。
〈パワー/トルク〉エンジンが発生するパワーとトルクを可視化。実測定したものではなくエンジン制御コンピュータからの情報をもとに示す。
〈アクセル/ブレーキ〉アクセルとブレーキを踏んだ量の履歴を表示。上向きがアクセル、下向きがブレーキで棒グラフが長いほど強い踏み込み。

走行G

〈モーション〉車両前後に掛かるG(重力加速度)を確認できる。赤いボールが大きく動けば動くほど、車両の運動量が多い状態を意味する。
〈走行G履歴〉イグニッションオフ時に表示される画面で、車両に掛かったGの履歴をグラフ化。スポーツ走行後は真っ赤になるだろう。

車両情報

〈時計〉アナログ時計にも切り替えできるのは他社ではあまり見ないアイデア。ディスプレイをシンプルにしたい時にもちょうどいい。
〈燃費〉バーグラフによる瞬間燃費、数字による平均燃費、そして航続可能距離を表示。グラフにある「▲」は平均燃費を意味する。

安全運転支援

〈車線逸脱抑制〉白線の認識状況を表示。カメラで車線を認識し、車線をはみ出しそうになるとステアリングを制御し車線中央へと戻す。
〈ACC〉セーフティパッケージ装着車に組み込まれる追従型クルーズコントロールの作動状況(設定速度/車間設定)を確認できる。

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著者プロフィール

工藤 貴宏 近影

工藤 貴宏

自動車ライターとして生計を立てて暮らしている、単なるクルマ好き。

大学在学中の自動車雑誌編集部ア…