目次
誰よりも先に買った300系を、誰よりも先にカスタマイズ
今まで乗ってきた四駆は数多く、中でもトヨタが誇る名車のランドクルーザーは70系を中心に大好きなクルマだという。しかしカタチが丸く高級志向になったランクル100以後はあまり好みではなく、所有したことはなかった。また200は国内向けの車両だとディーゼルの設定がなく、それも購入の意欲を削がれてしまった理由のひとつ。そしてジープのJLラングラーを新車で購入したところで、トヨタのディーラーから「ランクル300」が出るという情報を聞く。
「しかも300でディーゼルが復活すると言われて、すぐ注文しました。その時はまだ値段も分からない状態でしたが、とりあえず頼みました」。
今では納期が4〜5年もかかることで知られるランクル300だが、早めにオーダーしたおかげで約3ヶ月のスピード納車だったとか。グレードは同車種の最高峰、GRスポーツ。
「足まわりが専用設計で、オフロードを走るのが好きな僕にピッタリ。あまりキレイにして乗るタイプではないので、高級志向のZXとかよりはGRスポーツが良かったです」。
乗ってみて良かった点は、最新鋭の四駆性能。GRスポーツは路面状況に合わせて前後のスタビライザーを電子制御してくれる、世界初の技術であるE‐KDSSを搭載。オンロードではスタビライザーの効果を発揮してロールを抑制し、オフロードではスタビライザーがフリーになるため足が良く動くのが話題の機能である。
「余計なものが付いていない70系が僕の中で一番しっくり来ていましたが、300はオフロードで勝手に足が伸びて、何が起こっているか分からないくらいスムーズに進んでくれる。走行モードも豊富で、体感できるほど走りが変わってくれるので面白い」。
300は現行車だから、ハードに走ってカスタマイズする人は少ない。しかし前述の通り、キレイな状態を維持するよりガンガン使いたいタイプ。すでに山や川を走りまくっているし、カスタマイズも積極的。SNSではこれからカスタマイズを考えている300オーナーから、相談を受けることも多いという。さすが300の先駆者といえるだろう。
【Instagram】@north_country3150
オーバーランドスタイルの必需品、ARBのアイテムで力強さを向上
まだ納期がかかるクルマだからメーカーの動きもゆっくりなのか、話題性はありながらアフターパーツはそこまで多くないランクル300。その中でオーナーの心をときめかせたのが、昔からクロカン派をはじめ多くの四駆乗りから愛されているARBのアイテム。ARBはオーバーランドの本場、オーストラリアが生んだメーカー。デザインと機能性を両立したアイテムは、ランクル乗りからも人気が高い。キャンプに欠かせないルーフトップテントとサイドオーニングを付けているが、中でも日本で最初に装着したサミットバンパーが最も自慢のアイテム。GRスポーツが持つスパルタンなムードを底上げしてくれる。
「まだ若かった頃、お金があったら付けたかったのがARBのパーツ。どのクルマも付けていてカッコ良かったし、憧れていたメーカーでした」。
またランクル300では珍しいフルラッピングも注目のポイント。もともとボディカラーは純正のブラック。しかしオフロードを走っているうちに細かいキズが目立つようになり、ボディを保護するために実施した。
「ラッピングをやってみたのは、他と被りたくない思いがあります。ルーフトップテントの色合いともマッチしていて、かなり気に入ってます」。
ここまでワイルドになったスタイリングだが、次に挑戦したいのがリフトアップ。しかしGRスポーツは電子制御の特殊な足まわりを採用しているため、リフトアップスプリングすら発売されていない。取り急ぎ前下がりの姿勢を補正するため、フロントの足まわりにスペーサーを追加した。
「スペーサーはJKラングラー用のウレタン製。ストラットの皿が300に似ていて、ほぼポン付けでした」。
まだ前例がないワザにも積極的にチャレンジする姿勢が素晴らしい。
SPECIFICATIONS
●MODELS:トヨタ・ランドクルーザー(令和3年)
●WHEEL:GRハイラックス純正ホイール
●TIRE:ジオランダーM/T(285/65R18)
●SUSPENSION:0.75インチリフトアップ、JKラングラー用ウレタン製コイルスペーサー
●EXTERIOR:ARBサミットバンパー&ベースラック&ルーフトップテント&オーニング、WARN製EVOウインチ、IPF製S-632フォグランプ、ボディフルラッピング
●TUNING:JAOS BATTLEZマフラー
▷クルマもアウトドアギアだ まとめはこちら
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]