目次
6インチのリフトアップでオフロードを攻略
ひと昔前は経験豊富な達人が腕とノウハウと度胸で挑んでいたオフロード走行だが、今は賢い4駆システムや、坂道発進で後退を防ぐヒルスタートアシスト、急な下り坂を一定速度で走れるヒルディセントコントロールといった電子デバイスのアシストでイージーに悪路を攻略できる。
クルマのポテンシャルは日進月歩なのに、解き放てる場所はクローズドのオフロードコースなどに限られる。しかし「知る人ぞ知る」という感じで自然と一体になれるフィールドも残されている。OJIKIN TVさんは絶景のロケーションで四駆の魅力を伝えるYou Tuberだ。
撮影のロケ地は「クロカンの本領が発揮される場所」として訪れたビーチサイド。立ち入り禁止ではないが、潮が引いて砂浜が広がる「干潮時」のみ乗り入れられる。クルマで走れるとはいっても、石川県の千里浜なぎさドライブウェイのように踏み固められているわけではないので、悪路走破性に優れた本格クロカンでしか到達できない。それでもスタックした場合に備え単独行動は禁物だ。
1990年代の四駆ブームの折にはランクル80、パジェロ、ビッグホーン、サファリなど名だたるクロカンを愛車にしてきたOJIKIN TVさん。しばらくブランクが空いたものの「四駆熱」がぶり返し、再販されたランクル70、95プラド、JKラングラーを経て、今回紹介するFJクルーザーを、趣味と実益を兼ねた「動画配信業」のために導入した。
じつはこのクルマ、左ハンドルの「逆輸入車」なのだ。FJクルーザーは2006年に北米で販売がスタートし、日本にも2010年から導入されたが、左ハンの希少性に惹かれた。
【Instagram】@ojikin_tv
北米仕様の左ハンドルをベースにオフロード映えのカスタムを実践
並行輸入された北米仕様のFJクルーザーを中古で購入したOJIKIN TVさん。灯火類やドアミラーが日本仕様とは異なり、あの不格好な「きのこミラー」ことサイドアンダーミラーも付いていない。死角は各所に設置したカメラが補っている。
フロントグリルはオリジナルの丸目ヘッドランプも含めて、横長のレンジローバー風にフェイスチェンジ。
足まわりは富士ヶ嶺オフロードのロックセクションやモーグル、アウトドアパークブロンコで遊ぶために、ショックが伸びて路面にしなやかに追従するセッティングを施している。
フロントはFOX、リヤはビルシュタインのショックをベースにロングストローク加工。リフトアップでドライブシャフトに角度が付くので、デフダウンキットを組んで補正した。
カスタムのコンセプトは「四駆でキャンプ」。ルーフトップテントはオーストラリアのアドベンチャーキングス。6インチアップの車高にはラダーの長さが足りず、延長加工した。
「『映え動画』を撮るのに雪中キャンプをやりますが、ポタ電×電気毛布を使うと極寒でも快適に過ごせます」。
これらのキャンプアイテムはECサイトを立ち上げて販売する予定だ。
砂浜の不安定な足場で、拾ってきた石をラダーに挟みルーフトップテンを慣れた手つきで広げるOJIKIN TVさん。
四駆の奥深さ・楽しさを動画コンテンツで配信
SPECIFICATIONS
●MODELS:トヨタ・FJクルーザー
●WHEEL:LEXXEL(17インチ)
●TIRE: BFグッドリッチ・マッドテレーンT/A KM3(35/12.5R17)
●SUSPENSION:ファブテックデフダウンキット、フロント・FOXショック、リア・ビルシュタインショック
●EXTERIOR:フロントバンパー&リアバンパー、ウインチ、グリルライト、シュノーケル、ARBサイドオーニング、GIギアフラットラック、リアラダー、オーバーフェンダー、Adventure KINGSルーフトップテント
●INTERIOR: ガレージファーストシートカバー
▷クルマもアウトドアギアだ まとめはこちら
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]