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家族の行動範囲をさらに広げたハイエース
コロナ禍の3密を避けたレジャーとしてニーズが喚起され、広がりを見せるオートキャンプ。コロナ前後で大きく変わったのはソロキャンパーの増加。「街に飲みに行けないならば、感染リスクの低い自然の中で、気ままに飲食を楽しみたい」という理由でキャンプを始めた話も最近耳にする機会が増えた。
NOBUOさんもそんな一人。もともとソト遊び派で、さらにキャンプ好きの友人が傍にいたこともあって、興味を惹かれた。最初はソログルキャンで楽しんでいが、子どもが大きくなったことで、ファミリーキャンプもしたい、という思いが芽生え、一昨年末、家族に「皆でキャンプしないか!?」と提案。
奥さんのYUNAさんは幼少期にファミキャンを経験済みで、「テントで泊まるのも楽しそう」と即OK。2人の子どもらも初のキャンプに大はしゃぎ。イベントは大成功に終わったというが、ひとつ問題が…。
当時乗っていたのはランクル・プラド。家族4人プラス機材を積むと荷室はパンパン。しかもソロではなく、4人で出かけると出費もかさむ。
「子どもが僕たちに付いてきてくれるのはあと10年くらい。だったら、その間、思い切り遊べるクルマがいい。そう考えたとき、荷物もたっぷり詰めて、車中泊もできるハイエースが今のライフスタイルに合うんじゃないか、と思ったんです。ただ、妻は『商用車みたいで嫌。プラドがいい』と譲らなくて(苦笑)」。
NOBUOさんは約1ヵ月かけてハイエースのよさをプレゼン。YUNAさんが「これなら」と納得したのが、フレックスドリームが販売するハイエース・コンプリートカーである「FDクラシック」だった。
外観は2代目ハイエースの丸目フェイスを現代風にアレンジし、内装もヴィンテージシートカバーにウッド調パネル、さらにベッドキットまで組まれたライトキャンパー仕様がFDクラシックの標準。アウトドアライフを楽しむためのオプションも豊富で、購入即、車中泊が楽しめるカスタムメイドなコンプリートカーだ。
「車中泊セットが整っていることもさることながら、ボディサイドに木目がアレンジされたライトイエローのデモカーに惚れたのが購入の決め手です。本来はDXしか設定がないカラーですが、フレックスドリームならスーパーGLでも選べるところもポイントでした」。
手に入れてから約1年。新たに購入したのはライノラック製ルーフキャリア、ジャオスのラダー程度だが、デモカーのイメージに近づけるためにウッド調のラッピングをボディサイドにアレンジしたり、セカンドテーブルや室内のカーテンなどを自作するなど夫婦でDIYカスタムを楽しんでいる。
「愛車のグッズだけでなく、五徳や巻き割り台などキャンプギアも自作です。市販品で気に入ったデザインや柄を探すのも時間が掛かりますが、自作なら、好きな素材で使いやすい形に仕上げることも可能です。自然に愛着も湧きますしね」。
キャンプギアも前述友人に相談したり、リサーチしながら現在の子ども中心のキャンプライフに適したもの、必要なものを選定中。デザイン性、使いやすさ、コストに優れたラーテルワークス製がNOBUOさんのイチ押しのテントだそうだ。
「ハイエースは僕らにとって移動式の収納ボックス兼宿泊施設。着の身着のままでかけ、目的地近くの道の駅などで車中泊。朝一番から目的地で存分に遊べますから、行動範囲はかなり広がりました。妻とも買ってよかったね、と話しています」。
今後は時間が許す限り、日本全国どこへでも足を延ばして、そのときにしかできない経験を家族で味わいたいと語るNOBUOさん。子どもの成長とともにクルマもギアも手を加えていく。使い込むごとに馴染む道具のように長く愛用されるに違いない。
SPECIFICATIONS●MODELS:トヨタ・ハイエース(令和3年式)●WHEEL:flex dreamオリジナル●TIRE:オープンカントリーR/T●EXTERIOR:フレックスドリーム丸目フェイスキット、ジェイドリーム大阪ウッドデカール、JAOSフェンダーガーニッシュ●INTERIOR:ペンドルトンシートカバー、木目調インパネ、自作セカンドテーブル、自作車中泊用カーテン、自作アームレストカバー、吊り下げネット●CAMP:RHINO-RACKルーフラック、JAOSリアラダー