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日本専売モデルは、ダブルキャブ&4WD仕様
商用モデルで全長が4.7mを超えるため、1ナンバー登録になる。海外でははたらくクルマとして、カスタマイズや趣味の相棒として幅広く使われていて、世界150カ国で販売されてきたグローバルモデルだ。日本でもユーザー層を限定せずにファッションで乗りたい人、多彩な趣味へのニーズを見込んでいる。商用でも例えば、かつてのパジェロが重宝されたように、走行距離が長く、降雪地域などでも使われる道路公団などのはたらくクルマとして多様なユーザーを開拓したいと意気込む。
ルノー/日産/三菱アライアンスとして、電子プラットフォームとナビ画面は共有しながらも、基本性能を左右するラダーフレームやシャシー、上屋、パワートレインは三菱独自開発になっている。エンジンは、4N16型の2.0L直列4気筒ディーゼル(2ステージターボ)で、すでに日産キャラバンに供給されている。2.1トン前後という重量級ボディに対応するため、最高出力は204ps、最大トルクは470Nmとキャラバンの132ps/3770Nmを大きく上回るアウトプットを実現。トランスミッションは、6速ATを組み合わせている。
期待される悪路走破性はパジェロ譲りで、「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」システムを搭載。通常走行に向く高効率なFRの「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターデフ直結モードの「4HLc」、最強の駆動モードの「4LLc」から選択できる。「2H」と「4H」の切り替えは100km/h以下であれば走行中でも可能で、「4HLc」と「4LLc」の切り替えは停止時のみとなる。走行モードは7つあり、すべての駆動モードに対応する「NORMAL」、2H向けの「ECO」、4H向けの「GRAVEL(未舗装路)」と「SNOW」を設定する。加えて、4HLCにはトラクションを高める「MUD(泥濘)」、「SAND(砂地)」、4LLC4には「ROCK(岩場)」を用意し、路面や気候を問わず走破することが可能。一定速で下り坂をクリアするヒルディセントコントロールやヒルスタートアシストなども備わり、日本の公道であれば走れない道はない。
オンロードでは、ランエボ譲りの「アクティブヨーコントロール(AYC)」を採用し、巨体でも意のままの走りが可能になるという。全車速対応ではないもののACCや車線逸脱防止支援機能などの安全装備も搭載し、ロングドライブでの快適性を高めた。MITSUBISHI CONNECT は、リモートでのエアコン操作やドアのロック/アンロックなどが可能で、その利便性の高さも美点だ。
ほかにも多彩な純正アクセサリーを設定することで、自分だけのトライトンに仕立てることもできる。トヨタ・ハイラックスのみだったピックアップ市場に魅力的な選択肢が加わったことになる。
使って嬉しい、快適装備
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]