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常時10〜15台の即納車両を店頭に用意
ここ数年続いている新車がなかなか自分のタイミングで購入できない状況。納車まで1年待ちならまだしも、ディーラーで受注すらできないというケースも。最近では、5ドアのジムニーノマドが発売から4日で受注停止になってしまうというのも大きなニュースになっていた。
大人気ミニバンの40アルファード＆ヴェルファイアも、リリースからもうすぐ3年になるが、あいも変わらず納期不明やオーダーを受け付けていないという話も良く聞かれる。そんな状況の中、クールが提案しているのが「中古車ベースのカスタムコンプリートカープラン」だ。
読んで字のごとく、新車ではなく中古車でアルヴェルを購入し、エアロやホイール、ローダウンなどを施して納車。価格的にも、別々でカスタムするより値引き率が高いというのもポイント。業界屈指のアルヴェルマイスター、クール片岡代表に話を聞いてみた。
いま40アルヴェルが手に入れにくい理由はいくつかあります。決して生産台数が極端に少ないわけではなく、それ以上に需要があるということが一番の要因。現に2025年3月の新車登録台数はアルファード約8000台、ヴェルファイア約3000台と合わせて1万台以上が登録されています。それでも入手がしずらい。これは実は30後期アルファードが予想以上に早い段階でオーダー終了となったこと、さらには中国をはじめアジアでの人気が非常に高いこと、さらには他メーカーで40アルヴェルに匹敵するライバル車がないことが考えられます。こういった理由で、この約2年間のオーダーをさばききれていないというのが、いまの現状です。
ただ2025年に入り、少しずつ状況は良くなっています。海外市場がある程度落ち着いてきたのか、中古車の相場がだいぶ安定（適正価格）してきたんです。これまで日本のオークションに出品されていた登録済みの新古車や中古車は、海外のバイヤーに高値で取引され、国内のユーザーには手が出せない価格でした。しかし新型登場から1年、2年と過ぎてきたところで、中古車も多く出品されはじめたのも重なり、これまでの「新車オーダーができない」「中古はあるけど新車より高額」という状況から変化をしているのです。
そういったことを踏まえて、クールでは中古車をベースとしたコンプリートカーにより力を入れています。常時10〜15台の即納車両を店頭に用意することで、いま欲しい、乗り換えたいという声にできるだけ応えられるように、展示販売を強化中です。
オーダーができない状況や、納車が1年以上先の新車購入ではやはり色々と不都合があると思います。であれば、比較的早く納車ができる中古車ベースでカスタムも同時に楽しめる。まずはここからスタート。この先、トヨタの新車増産も決定しているため、1〜2年経てば、納期がいまよりもっと現実的になるはずです。そうなったところで、いま買った中古車を下取りに出して新車へ乗り継ぐ。納車待ちのタイムラグもだいぶ少なくなりますし、みなさん御存知の通り、アルヴェルはリセールが非常に高いクルマです。金額的な負担も最小限で新車に乗り継ぐことができると思います。40アルヴェルがほしいのであれば、いまは中古車を狙ってみるのは良い作戦だと思っています。もちろんクールでは、そういったプランをお客様の要望に合わせて用意していますので、ご相談ください。
と、片岡代表。クールのというだけあり、ユーザーへどういうカタチで供給できるのか？ もちろん、クールで購入するというからにはやっぱりカスタムも楽しんでもらいたい、そんな思いで日々市場の状況を把握し、最善のカタチを模索している。新車購入がすごく難しくなってしまったいま、こういった方法でアルヴェル、そしてカスタムを考えていくというのもひとつの提案として頭に入れておきたい。
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「中古カスタムコンプリートカープラン」価格の目安
【カスタム内容】
・クルーズorクールスタイルキット エアロ3点セット
・ヴェルズホイールズ 21インチホイール＆国産タイヤ
・ブリッツZZ-R車高調キット（※エアサスへのバージョンアップも可能）
40アルファード
■ガソリン車・Zグレード 739万円〜769万円
■ハイブリッド車・Zグレード 759万円〜799万円
40ヴェルファイア
■ハイブリッド車・Zプレミアグレード 789万円〜839万円
新作アイテムも続々デビュー
すでに発売しているディフューザーエアロ、ハーフエアロに続いて、4本出しマフラー用リアスポイラー、リアウイングのタイプ2もデビュー。さらにアルヴェルをスポーティに仕上げる選択肢が広がった。
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STYLE WAGON（スタイルワゴン） 2025年6月号 No.354より
