カスタムトレンドの文化を創り続けたニューズ! ブランドの魅力と歴史を知れば、カスタムの奥深さもきっとわかる!(3)

不動の評価の中、ブランディング再構築 〜2005年_ユーロスパルタン&大口径ホイール編〜 誕生から28年、生粋の提案型ブランド「ニューズ」とカスタムの歩みをプレイバック【NEW’S HISTORY 】

日本発のワゴン車専門カー用品店としてスタートしたニューズ。その歴史は、ワゴン・SUVカスタムの歴史といっても過言ではない。カスタム文化を創り続けたニューズとカスタムトレンドの歴史を振り返る。

ラグジュアリーからユーロへ、ブームの移り変わりをシリーズ化で牽引

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時代の移り変わりと共に多様化、細分化が進むカスタマイズの分野において、設立から数年という期間でミニバン・ワゴンのエキスパートとしての評価を不動のものにしたニューズ。そんな中、2010年頃に行われたのが、同社が手掛けて来たオリジナルアイテムのブランディングの再構築。

洗練されたアメリカンテイストで1つの時代を創ったシーニックドライブはその役目を終え、ボディキットをはじめとする各アイテム群は「ニューズデザイン」へとネーミングを統一。同社が先鞭をつけたラグジュアリースタイルの演出手法もよりシンプル志向にブラッシュアップされ、ニューズデザインシリーズの「LUXライン」として再登場を果たす。

続いてリリースされたのが、20系アルファード/ヴェルファイア用のボディキット「SPAライン」。SPAとは同社が新たに提唱した高級感と機能美との融合を表現したカスタムコンセプト、ユーロスパルタンに由来。

それまでのラグジュアリー路線に対し、純正バンパー+αのレベルに抑えられたエアロ本体のサイズや丸型ツインフォグなど、スポーツライクなディテールを随所に盛り込んだデザインを特徴としていた。

時期を同じくしてスタートしたニューズのホイール事業部、GAET’S(ゲイツ)の鍛造ホイール、ヴァルケンDTMを組み合わせたデモカーは大いに好評を博し、同仕様のコンプリートカーの製作依頼が数多く寄せられたという。

これに加えプリウス、ワゴンR用として、ワイドなダクト開口部や砲弾型のフォグランプフレームなどフロントバンパー周りの造形をよりアグレッシブなものとした「COMBATライン」も新登場。

ニューズデザインのエアロシリーズは、それぞれ異なった個性を備えた3つのモデルラインを軸とした展開が進められることとなった。

【NEW’S】

シリーズ毎に大胆にチェンジしたエアロデザイン

ミニバン・SUVで大口径&クローム化! 15年前から22インチを提案

ワゴンカスタムのブームが来るという強い思いを元に始まったニューズ。先見の明は見事に当たり、ブランドの認知度はどんどんと高まっていった。

そして、その先見性はプロショップ“ニューズ”としても、カスタムシーンに大きな影響を与えてきたのだ。その1つが、大口径ホイールカスタム。2000年代の始まり、まだカスタムシーンでは19インチや20インチが大口径と憧れられていた時代。

ニューズはすでに、北米のラグジュアリーシーンを取り入れ、30系ハリアーに向けて22インチを提案していた。当初はホイールを用意できても国産SUVに履ける22インチタイヤのサイズ設定がない時代。

そこでトーヨータイヤの海外向けモデル、プロクセスやピレリに目を付け、いち早く超大口径を実現していたのだ。もちろんSUVのみならず、ミニバンにおいても同様。

当時流行っていた「クローム系ホイール」を「大口径で」という圧倒的な存在感の組み合わせをもって、ホイールカスタムのスタンダードを作り上げた。

そのノウハウもあり、2010年には、オリジナル鍛造ホイールブランド「Balken(ヴァルケン)」がデビュー。ハイクオリティ、ハイデザインにこだわった足元の提案を今なお続けている。

2010年にはNEW’S初のホイールブランド“Balken”始動

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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