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東レ:ハンガリーにバッテリーセパレータフィルム生産設備を新設

  • 2019/07/17
  • Motor Fan illustrated編集部
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参考:リチウムイオン電池向けバッテリーセパレータフィルム「セティーラ」

東レは、ハンガリーのニェルゲシュウイファル市において、リチウムイオン二次電池(LiB)用バッテリーセパレータフィルム(BSF)生産設備の新設を決定した。新たな生産設備は2018年4月に設立した「東レハンガリー」(英語名:「Toray Industries Hungary Kft.、略称:THU」) に設置し、これによって東レグループ全体のBSF生産能力は年産約20%増強となる。稼働開始は2021年7月を予定。

 東レは、BSFの生産設備に関して、日本の那須工場の他、既に韓国においてBSFの開発・製造・販売を行うToray Battery Separator Film Korea Limited (TBSK)、コーティング加工を行うToray BSF Coating Korea Limited (TBCK)を有しており、2017年に発表したそれぞれの増産設備は2018年度から順次稼働を開始している。
 BSFの世界需要は、携帯型電子機器、定置用蓄電池など民生用途の堅調な拡大に加え、今後は電気自動車(EV)の普及拡大による車載用途での急激な拡大が見込まれている。特に欧州においては、環境問題への意識の高まりから、EV等環境対応車の普及は急速に進むと見られており、電池メーカー各社の進出も活発に行われている。
 東レの海外事業展開は、地産地消を基本戦略としており、顧客の立地に合わせて生産拠点を設置することによって、需要増への対応を確実に行うと共に、同地域での経済発展にも貢献していく考えだ。

 東レは、フィルム事業において、現在進めている中期経営課題“プロジェクト AP-G 2019”の基本方針を「成長分野での高付加価値品拡販とグローバル拠点のフル活用による事業拡大」と設定し、BSF事業の拡大を最大の課題と位置付けている。企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」のもと、環境負荷の低減に貢献するLiBの主要部材であるBSFの需要拡大に積極的に対応することで、あわせて世界シェアナンバーワンのBSFメーカーを目指していく。

<新会社概要>
1. 名称 : 東レハンガリー
英語名:Toray Industries Hungary Kft.、略称:THU
2. 事業内容 : 各種プラスチック製品の開発・製造・販売
3. 所在地 : ハンガリー Nyergesújfalu市(ニェルゲシュウイファル市)
4. 設立 : 2018年 4月
5.資本金等 : 17.8百万ユーロ(23億円)
6.代表者 : (社長)村松 弘一

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