ルネサス:NEDO省エネルギー技術開発賞において、「モデルベース設計手法による車載用LSIの低電力化技術の開発」が優良事業者賞を受賞

ルネサス エレクトロニクス(以下ルネサス)は、今回、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する2021年度「NEDO省エネルギー技術開発賞」において、「モデルベース設計手法による自動運転向けLSIの低電力化技術の開発」が優良事業者賞を受賞した。

NEDOは省エネルギーに寄与する技術開発テーマを公募して開発費の一部を助成する「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」を実施している。この賞は2012年度~2022年度で行った研究開発のうち、省エネルギーに寄与する革新的な技術開発の成果を挙げた事業者を表彰するものである。

今回受賞したモデルベース設計手法による車載用LSIの低電力化技術は、自動運転システムで必要となる画像認識を、「汎用プロセッサ(CPU)+専用回路(アクセラレータIP)」のハイブリッド構造で処理し、より多くの処理を低消費電力の専用回路で実行できるよう、モデルベース設計手法を活用して専用回路の仕様を最適化することで、低消費電力を実現したものである。自動運転システムやADAS(先進運転支援システム)の普及に向けては、画像認識処理は飛躍的な性能向上が要求される一方で、処理を行うLSIの消費電力の低減が喫緊の課題となっている。ルネサスは、こうした課題に対処するため、ハードウェアのモデル上で画像認識アルゴリズムを実行し、最適なハードウェア設計となるよう迅速に評価を繰り返すことにより、性能向上と低消費電力化を両立する専用回路の最適化を実現した。

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