マレーシア政府・TNBが脱炭素化を推進
マレーシア政府およびTNBは、2050 年までに温室効果ガス排出量ゼロを目指し、火力発電所におけるカーボンニュートラル燃料の活用を検討している。さらに、TNB Gencoは脱炭素化を加速するため、2035年までにCO₂排出量を0.35t-CO₂/MWhに下げる目標を打ち出している。そこでTNB GencoおよびIHIは石炭火力発電所における脱炭素実現の具体的な手段として、燃焼時にCO₂を排出しないアンモニアや、再生可能エネルギーとして東南アジア諸国で活用が期待されているバイオマスなどの燃焼技術について協議を重ねてきた。
両社は今回、本FSの議論を踏まえて脱炭素化計画の骨子を策定し、実現に向けて速やかに行動していくことに合意した。今後、アンモニア・バイオマス少量燃焼を早期に実施するための基本設計を行うとともに、大規模化に向けてより詳細な実現可能性調査を実施する。また、両社は本計画をより円滑かつ効果的に推進すべく、これまで以上に緊密に連携していく。