1965年、アルファロメオはツーリングレースカー用のジュリアスプリントGTAを公道走行可能なバージョンと市販レーサーのGTAコルサとして生産。その後、1968年のETCシーズンのルール変更を受け、アウトデルタはスーパーチャージャーを装備したGTAの新バージョン、ジュリアスプリントGTA-SAを作成した。
GTA-SAのエンジンは、クランクシャフトから動力を取得する大容量の油圧駆動オイルポンプによって過給機を駆動していた。過給機の最大回転数は10万回転に達し、このためにエンジンは大量のオイルを必要とし、オイルパンとオイルクーラーが大型化されている。
(参考記事)アルファロメオの油圧駆動スーパーチャージャー【矢吹明紀のUnique Engines】