ジヤトコが、新型CVT「Jatco CVT-XS」を生産開始。性能アップしながらコンパクト化

Jatco CVT-XS
ジヤトコは、小・中型FF(前輪駆動)車用の新型CVT「Jatco CVT-XS」(以下、CVT-XS)を開発し、ジヤトコ メキシコ社(アグアスカリエンテス州)で生産を開始した。この新型CVTは、北米で発売中の日産セントラに搭載されている。

新型CVTの概要

新開発のCVT-XSは、伝達効率90%を誇る同社のCVT-Xがさらに進化したユニット。ドライバーの意図通りの加速感や優れた応答性により運転性能を高め、燃費も向上されている。更にレイアウトの工夫により全高を低くし、搭載した小型車両の安全性向上に貢献する。

CVT-XSの“S”には「Smooth(スムーズ)」「Small(小さい)」「Safety(安全な)」「Supreme(至高の)」の意味が込められている。CVT-XSの生産はメキシコで行われる。ジヤトコは世界各拠点共通の生産方式、JEPS(JATCO Excellent Production System)に沿って、グローバルで高品質の商品を安定的に供給している。

CVT-XSの主な特長

  • 燃費の向上
    メカオイルポンプの小型化によってメカニカルロスを低減し、燃費を向上。米国での温室効果ガス・燃費規制(GHG/CAFE)を達成している。
  • 優れた運転性能
    多板ロックアップ、3方リニアソレノイドを用いて発進時および再加速時にエンジン回転の吹け上がりを抑え、ドライバーの意図通りの加速感が得られた。また、ツインオイルポンプの採用により、優れた応答性も実現した。
  • 車両の安全性向上に貢献
    これまで横置きだったコントロールバルブを縦置きにしてユニットの全高が低くなった。これにより出力280Nmのポテンシャルを持つユニットでありながら搭載する小型車両の衝突要件も達成することができ車両の安全性向上に貢献している。搭載車両は米国の自動車安全性評価であるNCAPの歩行者保護項目における「ファイブスター」の認定要件を達成している。

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