ZFとグッドイヤーが「タイヤ・インテリジェンス」機能と車両制御の統合で 協業

グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー社(以下、グッドイヤー)とZFは協業し、グッドイヤーのタイヤ・インテリジェンス・テクノロジー「Goodyear Sightline(グッドイヤー・サイトライン)※1」と、ZFの車両運動制御ソフトウェア「cubiX®(キュービックス)※2」の統合を行なったことを発表した。

両社はリアルおよびバーチャル環境下でのテスト等を通じて、車両の運動性能と安全性を向上させる統合ソリューションの可能性を見出した。これにより、タイヤと路面状況のデータがシャシーシステムに提供されることで、運転時の快適性、制御性および効率性が向上する。ハイドロプレーニング現象のリスクを低減させるグッドイヤー・サイトライン・ソリューションは、ハイドロプレーニング現象を早期に検出し、車両制御のための最適な速度を提示する。さらに深刻なハイドロプレーニング現象が検知された場合は、タイヤ・インテリジェンスからの情報を取得したキュービックスソフトウェアがシャシーアクチュエーターに車両を安定させるよう指示を出す。この様に、グッドイヤー・サイトラインとの相乗効果によりステアリングの操舵性を確保し、車両の応答性および安定性を向上させ、運転者の負荷を軽減する。グッドイヤーのSightline(サイトライン)とZFのcubiX(キュービックス)との統合により、安全性能とドライビングダイナミクスをより向上させることが期待されている。

また、この革新的なデザインと機能が、車両技術および先進モビリティ部門において「CES 2024 Innovation Award」を受賞した。

注釈

※1:Goodyear SightLineは、タイヤ、車両、道路の状況を検知するタイヤ・インテリジェンス技術。この技術では、タイヤの状態や種類、路面の摩擦状況およびタイヤ特性などを認識する。グッドイヤー・サイトラインは、さまざまな乗り物、将来的には自動運転システムを、より安全で効率的にすることを可能にする。

※2 cubiXは、車両運動を統合制御するソフトウェア。ブレーキおよびステアリング・システム、車両の(セミ)アクティブ・ダンピング・システムやその他シャシーシステムおよび駆動システムを制御することが可能。また、メーカーや仕様に関係なく、ダンパー、ブレーキ、リアステアリングなどさまざまなアクチュエーターを、追加の統合作業を行うことなく、同じ制御プラットフォーム上で異なるモデルを柔軟に実装できる。

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