帝人:航空機向け高耐熱熱硬化プリプレグの生産を増強

帝人のグループ会社で、高耐熱熱硬化プリプレグを製造・販売する米国のRenegade Materials Corporation(レネゲード)が、生産設備の増設により、高耐熱プリプレグの生産能力を約2.5倍へと増強することとした。この生産設備は、2022年1月より商業生産を開始する。
(PHOTO:Renegade Materials Corporationのウェブサイトより)

 レネゲード社は、1993年創立の樹脂メーカーを母体として2007年に設立された航空・宇宙用途向け高耐熱熱硬化プリプレグメーカーで、耐熱性樹脂に関する豊富なノウハウを有している。中でも、低毒性原料によるポリイミド樹脂を用いて高耐熱性および熱サイクル耐性に優れるプリプレグを製造できることから、欧米をはじめとする航空機メーカーや航空機用エンジンの関連メーカーなどから高い信頼と採用実績を得ている。

 こうした中でレネゲード社の高耐熱熱硬化プリプレグは、航空機用途でのさらなる需要拡大が見込まれており、レネゲード社の製品でしか対応することができない、使用温度が極めて高い航空機のエンジン部品を中心に、引き続き採用が拡大している。レネゲード社は、こうした需要拡大への対応力強化や産業用途への拡大展開を目的として、2019年12月に生産増強を決定し、今回増設設備が完成した。現在実施している試運転を経て、2022年1月より商業生産を開始する予定。

 なお、帝人グループは、2021年10月19日から10月21日の間、米国 テキサス州 ダラスで開催される複合材料と最先端技術に関する展示会「The Composites and AdvancedMaterials Expo(CAMX)」に出展することとしており、グループ共同ブースにレネゲード社の高耐熱熱硬化プリプレグを出展する。(ブース番号:D-F-R13)

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