NSITEXE:機能安全対応 RISC-V CPUを販売開始

エヌエスアイテクスは、ISO26262 ASIL Dレベルの機能安全に対応した、RISC-Vベースの32bit汎用CPU 「NS31A」の販売を開始する。

 NS31Aは、32bit RISC-V ISA (RV32IMAF) を採用した、シングルイシュー・インオーダー4段パイプラインの汎用CPUである。自動車用途に求められるISO 26262 ASIL D要件を実現する機能安全機構を搭載、AUTOSAR Platformの適用を想定した特権モードのサポートにより自動車用途をはじめ各種組込みシステムの制御に最適な高効率CPUになる。

 NS31Aには、メモリの誤り訂正コード(ECC: Error-Correcting Code)やロジック部のデュアルコアロックステップ機構、バスのプロトコル診断機能(EDC: Error Detection and Correction)などハードウエアランダム故障を検出する機能が統合され、外部に特殊な安全機構を追加せずにASIL Dの安全要求を達成することが可能。

 NS31A-HSK(Hardware Safety Kit)では、故障モード影響診断解析(FMEDA)、セーフティマニュアル、セーフティケースレポート及びISO26262関連のドキュメントを提供し、車載制御マイコンの機能安全性解析と認証取得の期間を短縮できる。またNS31AはISO 9001品質マネジメントシステム(QMS)に基づいて開発されており、厳しい車載品質へも対応している。

 NS31Aのソフトウェア開発環境としては、RISC-V対応のオープンベースのツールを利用する事が可能。機能安全に対応した開発を行う場合は、IAR Systems社の「IAR Embedded Workbench for RISC-V」がNS31AをCore Supportすることで、標準で利用できるようになる。

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