ボッシュ:気圧センサーBMP581を発売、モバイルデバイスの精度やパフォーマンスの水準を向上

ボッシュ・センサーテックはBMP581を発売した。同製品は高精度と低消費電力を兼ね備えた気圧センサーで、ウェアラブル、ヒアラブル、IoTデバイスにおける海抜高度のトラッキングを可能にする。この機能は、フィットネストラッキング、転倒検知、屋内での位置検出、ナビゲーションなどのアプリケーションに最適で、これまで不可能だった新しいユースケースを可能にする。

「前世代のボッシュセンサーの優れたパフォーマンスと低消費電力に基づいて構築された新しいBMP581は、まったく新しいレベルの精度を実現します。その驚異的な精度により、蚊の1000分の1の重さ(7.6μg)に相当する気圧の変化を測定することが可能です」とボッシュ・センサーテックのステファン・フィンクバイナーCEOは言う。この卓越した精度のセンサーは、わずか数センチの海抜高度の変化を検出。それゆえ、フィットネスアプリで懸垂や腕立て伏せといった動きをモニターするだけでなく、屋内での正確な位置検出、ナビゲーション、フロア検出といった緊急通報時規定(E-911)を満たす重要なデータを提供するための高精度な位置情報を取得することができる。

このセンサーによって、ドローンの飛行安定性と着陸精度を大幅に向上させたり、家電製品の水位を検出して水漏れを避けることができる。

低消費電力と高精度

BMP581は、±0.06hPaの優れた相対精度と±0.3hPa(typ.)の絶対精度を提供する。300hPaから1100hPaまでの広い測定範囲において完全な精度が得られる。BMP581の温度係数オフセット(TCO)がわずか±0.5 Pa/K(typ.)、RMSノイズが0.08 Pa @ 1000 hPa(typ.)と低く抑えられている。12か月間の長期ドリフトはわずか±0.1hPa。

前世代のボッシュの気圧センサー(BMP390)と比べて、BMP581の消費電流は85%、ノイズは80%、TCOは33%削減されている。
通常の消費電流は1Hzでわずか1.3μA、ディープスタンバイモードではわずか0.5μAと、バッテリー寿命を大幅に延ばす。このセンサーは、I2C、I3C、SPI(3線式/ 4線式)のデジタルシリアルインターフェースを提供する。
BMP581は、金属カバーでシールドされたコンパクトな10ピンLGAパッケージで提供され、サイズはわずか2.0mmx2.0mmx0.75mm。

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