クライスラーがCES 2023にてクライスラー・シンセシスのコックピットデモ機を初公開

クライスラーは、CES 2023においてクライスラー・シンセシスのデモ機を初公開し、北米におけるステランティスの新技術の適用を予告した。現代的な技術を駆使した持続可能なインテリアデザインと先進のステランティス技術の統合を実証し、より使いやすく、よりつながりやすく、より効率の高いモビリティ体験を通じて、顧客の日常生活に「ハーモニー・イン・モーション」を創出するものとされている。

クライスラー・シンセシスの概要

クライスラー・シンセシスは、AIを搭載したステランティスの3つの技術プラットフォーム「STLA スマート・コックピット」、「STLA ブレイン」、「STLA オートドライブテクノロジー」を採用し、モダンでプレミアムなデザインと直感的で高度なテクノロジーや機能を融合したクライスラーブランド独自スタイルのインテリアを実現している。「STLA ブレイン」アーキテクチャーは、STLAスマートコックピットインフォテイメントシステム内で動作し、彫刻的なブラックガラスを通して先進技術をシームレスに統合。前列乗員両方に37.2インチもの巨大なインフォディスプレイを備えている。

先進のAI技術は、時間の経過とともにユーザーインターフェイスを適応・強化し、オーナーの好みを「学習」させる機能を備えるとともに、OTA(Over-the-Air)機能により、ソフトウェア機能の迅速な作成と更新を実現。これにより、コンテンツや機能拡張が自動的にダウンロードされるため、車を所有する毎日に新鮮さと刺激を受けることができる。また、クライスラー・シンセシスは、レベル3の自律走行が可能なSTLA オーとドライブを実証しており、ハンドルから手を離し、道路から目を離して自動運転に任せることができるようになっている。

ハーモニー・イン・モーションのデザインスタイル

クライスラーシンセシスのコックピットデモは、現代的でサステイナブル、そしてテクノロジーに焦点を当てたデザイン言語によって、ハーモニー・イン・モーションが表現されている。2シーターのコックピットは、クライスラー・エアフロー・コンセプトにインスパイアされており、クライスラーの将来のデザインの方向性が表現されている。 

インテリアは、レベル3の自律走行機能に対応したモダンで広々としたサンクチュアリが表現されている。素材はサステイナブルで100%クロムフリーのものを使用し、植物タンニンなめしの吊り下げ式シートは、星座風のユニークなパーフォレーションが施されたアークティックアップサイクルクロームフリーソフトトリムに包まれるなど、プレミアムな機能が備えられている。メランジヘザーのインストルメントパネルは、100%ポストインダストリアルプラスチックと海洋プラスチックで構成されており、テキスタイルを使用したウォールナットフローリングなど、インテリアの特徴的な部分も含まれている。これらのインテリアは、コックピットのパーソナライゼーション機能を補完し、快適性とモビリティ体験を大きく向上させる。

エクステリアは、ギャラクシーなマットブラックの表皮と、光沢のあるアトモスフェリックグレーのグラデーションでコックピットを包み込む流麗で近未来的なデザインとなっている。LED照明がクライスラーのバッジとエクステリアの特徴を照らし出すと同時に、コックピットに込められた技術的な先進性とバッテリー駆動の個性が示唆されている。

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