セレンス:車内アシスタント「Cerence Co-Pilot」を発表

Cerence Inc.(セレンス)は、自動車を変革する初めてマルチモーダルによる運転体験を提供するCerence Co-Pilot(セレンスコパイロット)を発表した。

 Cerence Co-Pilotは、AIを利用した直感的なコンパニオン型音声アシスタントにより、かつてないサポートを実現する。プロアクティブAI技術と車との統合により、前例のない安全、快適、生産的な情報提供による便利な運転体験を実現、車内アシスタントの新時代を切り開く。Cerence Co-Pilotは、ドライバーのニーズを予測する設計により、従来のウェイクアップワードベースの対話からのアクションでなく、ドライバーのアクションを待たずにAIの継続的な学習機能によりプロアクティブにアクションを実行する。

 未来の車をターゲットに設計されたCerence Co-Pilotは、ヘッドユニット上で、センサーとデータを緊密に統合した高度なAIにより車内と車周辺の複雑な状況を理解する。車の頭脳として機能し、音声、視線、ジェスチャー、タッチ入力と車のセンサーからの情報を分析すると同時に、柔軟かつ安全にクラウドサービスとエッジテクノロジーを統合することであらゆるものを連携し、運転をより直感的で楽しいものにする。

 Cerence Co-Pilotの中核であるプロアクティブAIは、リアルタイムデータ、組み込みのインテリジェンス、ユーザー設定、車両センサー情報をもとにドライバーに情報提供および、ドライバーに代わってアクションを実行する新しいイノベーションで、ドライバーと車を守るために、進んで聞いてくることさえある。プロアクティブAIは、安全性を高める上で重要な役割を果たす。たとえば、油圧の低下、定期検査、タイヤ空気圧、またはその他の安全とメンテナンスのアラートなど、予期される/予期していないメンテナンスに関する問題をドライバーに警告する。また、厳しい気象条件や、車を適切な運転モードにするための提案などをリアルタイムに情報提供する。ドライバーはよりシンプルで自然に日々の移動が可能になる。たとえば、お気に入りのコーヒーショップから1マイル離れた場所を移動中に、Cerence Co-Pilotのプロアクティブ機能からモーニングコーヒーの注文や支払いが提案される。

 セレンスCEOのステファン・オルトマン氏は次のように述べている。
「セレンスは、世界が目指している最も直感的な運転体験の新たな道の開拓に長年取り組んできました。 Cerence Co-Pilotの導入によって、私たちは自動車の運転の意味を再定義する中心的な存在になりました。日常生活のいたる所で音声による対話が利用されるようになりましたが、その機能を拡張し、完全にマルチモーダル、マルチセンサー、AIベースのエクスペリエンスを実現する時が来ました。 音声アシスタントの新しいレベルのインテリジェンス機能は、快適性と利便性を向上させるだけでなく、プロアクティブおよびリアクティブな機能を通じて安全性を向上させます」

 Cerence Co-Pilotは、2022年1月5〜8日に米国ラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)のセレンスのショーケースに展示される。セレンスのブースでは下記の最新ソリューションのデモを予定している。

· 最新の音声アシスタントはリアクティブコンパニオンからプロアクティブなコパイロットまで対応し、リアルタイムデータ、組み込みのインテリジェンス、ユーザー設定、車両センサー情報をもとにドライバーに情報を提供 ―ドライバーから指示される前にドライバーに代わってアクションを実行
· クラウドに車とセンサーデータをリアルタイムにデジタルコピーし、デジタルツイン機能を通じて卓越したエクスペリエンスとコンテキストアプリケーションを提供
· スマートホームおよびIoTデバイス(照明、電化製品、ガレージオープナーなど)をコントロール
· 車内での商取引や支払い、車のメンテナンスのリマインダーなど、外出先での重要なニーズをサポート
· 車専用に設計されたツアーガイドサービスやカラオケなどの魅力的なエンターテインメントで車内体験を変革
· サードパーティのアシスタントと連携作業し、ドライバーのデジタルライフを全て統合

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