日本製鉄:新高耐食めっき鋼板「ZEXEED」を販売開始/「高耐食めっき鋼板シリーズ」を立上げ

日本製鉄は、新高耐食めっき鋼板「ZEXEED」を開発し、2021年10月より販売を開始する。

 日本製鉄は、2000年から高耐食めっき鋼板「SuperDyma」「ZAM」を販売してした。両製品は既に建材や自動車、家電・産業機械など、幅広い分野で採用され、国内外累計販売量は約1,500万トンにのぼる。その一方で、マーケットからは更なる高耐食性のニーズが寄せられていたことから、同社は研究を積み重ね「ZEXEED」を開発するに至った。

 この新製品「ZEXEED」は、土木・社会インフラ分野で一般的に使用されている後めっきや、従来の高耐食めっきを大幅に上回る優れた耐食性能を有している(日本製鉄が実施した試験では、平面部の耐食性が高耐食めっき鋼板の約2倍、溶融亜鉛めっき鋼板GIの約10倍向上することを確認している)。

 日本製鉄は、この「ZEXEED」の優れた耐食性を活かし、製品の長寿命化によるライフサイクルコスト削減はもちろんのこと、喫緊の課題となっている国土強靱化や社会インフラ老朽化対策、労働人口の減少に伴う省工程・省力化など、顧客と社会の様々なニーズに応えていく。また、「ZEXEED」は、世界的に急増している再生可能エネルギー関連需要の中で、特に厳しい環境下に設置されるプロジェクトや、沿岸部及び高温多湿なエリアで使用される様々な用途に適した材料と考える。

 また日本製鉄は、これまでの長い歴史の中で開発してきた多様な機能を備えた既存の高耐食めっき製品群に、新しく開発した「ZEXEED」を加えた「日本製鉄 高耐食めっき鋼板シリーズ」を立上げる。日本製鉄は長年に渡る高耐食めっき鋼板の販売によって、幅広い知見やノウハウ、利用加工技術を独自に蓄積し、他社には無い様々な機能や豊富なメニューを開発してきた。耐食性にとどまらず、このような総合力を組み合わせ、良加工性や意匠性をはじめとした多種多様なニーズに応え、顧客の新商品開発をサポートしていく。

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