AIを活用した法人向け安全運転管理テレマティクスサービス「Offseg(オフセグ)」をデンソーテンが発売

デンソーテンは通信型ドライブレコーダーを活用した法人向け安全運転管理テレマティクスサービス新商品「Offseg(オフセグ)」を6月より発売する。ドライブレコーダーのカメラ映像から一時不停止や速度超過など人的事故要因の約7割 にあたる12の危険シーンをAIが自動で検出。そのうち信号無視や脇見運転など6つのシーンは、リアルタイムで検出しドライバーへの警告を行なう。

Offsegの主な特長

1. AIが事故リスクのある12シーンを検出
AIを活用し、一時不停止や速度超過、逆走、車間距離不足など人的事故要因の約7割にあたる12の危険シーンを自動で検出する。今回新たに、クラウド上のAIに加えて車載器にエッジAIを搭載することで、信号無視や脇見運転など6つのシーンについては、運転中にリアルタイムで検出・警告が可能になった。車載器からドライバーへ警告音や画像、音声などで注意喚起することにより事故の低減に貢献します。また、管理者にはメールで通知するため、危険シーンを簡単に把握することができる。

■2. 安全運転管理のDX化
システムによる自動化で、なるべく人の手を介さない安全運転管理が可能。検出された危険シーンからAIがドライバーの運転傾向を分析し、eラーニング用教育資料を自動で作成・配信する。ドライバーは、WEBアプリを通して、自身の運転診断結果や運転傾向を反映した安全運転指導を確認し、振り返りを行なう。このように個々のドライバーに対応したサポートが可能となり、安全運転意識のモチベーション維持に役立てることができる。

3. ドライバーを見守る新たな通信型ドライブレコーダーユニットデザイン
ドライバーの視界を妨げにくい2カメラ一体型の小型ユニットにより、フルHD200万画素で約360度の広範囲を撮影する。また、オプション設定のリアカメラを追加で取り付けることで、車両後方からの追突や、後退時の衝突など後方で起きたトラブルもしっかり記録できる。

開発の背景

企業にとって交通事故は、経済的な損失だけでなく、社会的な信用失墜など事業機会損失にもつながる。2022年10月より道路交通法が改正され、安全運転管理者に関する規定が整備されたことで、様々な企業で安全運転管理への意識がより高まっている。

デンソーテンは2005年からタクシーやバス、トラック、一般企業向けに、運行管理者や車両管理者の方が効率的に運用できるようドライブレコーダーや分析ツールを開発し、安全運転管理をサポートしてきた。今回、これまで蓄積してきたノウハウや映像データ、最新の高性能エッジAI、クラウドを組み合わせ、営業車やサービス車などを保有する一般企業を対象に、交通事故の未然防止や効率的な安全運転管理を支援するサービスを提供する。

注釈

車間距離不足、信号無視については、車速パルス信号接続が無い場合は検知できない。今後のソフトウェアバージョンアップで、車速パルス信号接続無しでも検知できるようになる予定。

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