ミドリムシからディーゼル燃料へ – バイオ燃料開発の最前線[自動車業界60秒ブリーフィング]

ユーグレナは微細藻類の一種で、細胞内に生成される油脂分をバイオ燃料として利用可能にする技術を開発。同社のバイオディーゼル「サステオ」は、ミドリムシ由来の油脂と、再生可能エネルギーを基に、内燃エンジンを動かす新たな可能性を提供している。

伝統的な化石燃料と異なり、バイオ燃料はCO2の「需給バランス」を保つことが可能で、カーボンニュートラルな燃料として期待されている。しかし、これまでのバイオ燃料の生産は、食物資源との競合や大量生産の難しさという問題を抱えていた。

この問題を解決するのがユーグレナ社のミドリムシバイオ燃料技術。ミドリムシは広範囲に生息し、CO2を取り込んで独自の油脂分を生成する。さらに、ユーグレナ社はミドリムシの大量培養技術も開発、コストパフォーマンスを確保している。

航空機や長距離トラックなどのディーゼルエンジン向けに、「サステオ」はすでに一部で試験的な販売を開始している。ユーグレナによるミドリムシ由来のバイオ燃料は、地球温暖化問題の解決策として、今後更なる注目と普及が期待される。

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