ポップアップフードアクチュエータは、歩行者と衝突した際にフードを瞬時に持ち上げ、フード下の硬い部品との間に空間を確保することで頭部などへの衝撃を緩和する。中国では歩行者保護規制の強化に伴い需要が高まっている。中国で歩行者保護に関する衝突安全アセスメントが2018年に導入されて以来、豊田合成は同国における日系カーメーカー向けにポップアップフードアクチュエータを提供してきた。
今回、ポップアップフードアクチュエータの構造の見直しにより、フードの持ち上げ性能を損なうことなく構成部品の数を約4割削減しコンパクト化・低コスト化を実現。また、フード持ち上げに関するCAE技術を確立し、カーメーカーの開発ニーズにも応えている。
世界最大の自動車市場である中国では、電気自動車の普及や新興メーカーの台頭により、競争が激化している。豊田合成は同国における開発体制を強化している。