カーボンニュートラルへの道、BEV充電とマージナル電源の現実

再生可能エネルギー(再エネ)発電の普及が進む中で、電気自動車(BEV)の充電時に発生するCO2排出量について、従来の計算方法が不適切であることが指摘されている。再エネ発電が増加すると、カーボンニュートラルな電力が利用可能になると考えられがちだが、実際の電力系統はより複雑である。例えば、再エネ発電が増えると、通常は火力発電を抑制するが、電力需要が増えれば火力発電の発電量が増加し、カーボンニュートラルにならない場合がある。

特に、再エネ発電の増加がマージナル電源になる状況では、電力使用に伴うCO2排出量の計算が複雑になる。マージナル電源とは、追加の電力需要に対応して増加する発電源を指し、この発電源によってCO2排出量が大きく異なる。たとえば、九州での太陽光発電の例では、余剰電力が発生し、再エネ発電を抑制する必要がある場合、その電力はカーボンニュートラルとなるが、その他の時間帯では火力発電が増加する。

再エネ発電が増えることによる電力系統への影響を複雑なシミュレーションモデルを用いて予測した研究では、再エネ発電が増加すると全電源平均の排出係数は大きく減少するものの、マージナル電源の排出係数の減少は小さい。これは、再エネの普及に伴い、排出係数の乖離が増加することを示している。

詳細を読む→再エネ発電が大量に普及した場合のCO2排出量は?

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