パンク知らずのエアレスタイヤ、noairの開発全貌[自動車業界60秒ブリーフィング]

トーヨータイヤのエアレスタイヤ「noair」は、空気を使わない革新的なタイヤ技術として注目を集めている。伝統的な空気入りタイヤに代わるものとして、noairは独特な「X型スポーク」構造を採用している。この技術は、タイヤ断面にX字型に配置されたスポークが弾性変形を利用して路面からの衝撃を吸収し、優れた接地性を実現する。

エアレスタイヤは世界中のメーカーによって研究開発が進められており、樹脂の弾性を活用して空気の代わりに衝撃を吸収する技術が共通の特徴である。特にトーヨータイヤのnoairは、100本のスポークで構成された「X型」構造が最大の特徴となっている。この構造は、折りたたみ椅子のクッション機構から着想を得たもので、トーヨータイヤの特許技術である。

技術面では、新開発の専用樹脂とCAE技術が重要な役割を果たしている。専用樹脂は熱硬化性のポリウレタンを採用し、高温に耐える性質を持つ。CAE技術を用いて様々な設計の最適化が行われ、それによりX型スポーク構造が可能になった。

詳細を読む→空気を使わないタイヤ開発はどこまで進んでいるか[トーヨータイヤのnoair]

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