再利用可能な電気モーターの開発、フラウンホーファー研究所のリビルド戦略[自動車業界60秒ブリーフィング]

電気自動車(EV)の普及に伴い、電気モーターの生産量が増加している。しかし、電気モーターの耐用年数が終了すると、現在ではリサイクルや再利用が困難であるため、循環型経済の一環として持続可能な価値保持戦略の必要性が高まっている。この課題に取り組むため、フラウンホーファー研究所ではREASSERTプロジェクトを進行中である。同プロジェクトでは、電気モーターの修理、リビルド、再利用のための新しい方法が模索されている。

電気モーターは、銅やレアアースなど貴重な原材料を含んでおり、これらのリサイクルは現在の技術では難しい。また、これらの原材料の製造は二酸化炭素の排出量が多いため、電気モーターの使用期間を延ばすことが環境保護に寄与する。フラウンホーファー研究所のジュリアン・グローセ・エルドマン氏は、革新的な価値保持戦略が二酸化炭素排出の削減に大きな可能性を持つと述べている。

このプロジェクトでは、電気モーターをリビルドし、再利用するための新しい方法が開発されている。また、原材料のリサイクル、再利用、修理、リビルドといった価値保持戦略が重視されており、これにより天然資源の消費量の削減や廃棄物の最小化が目指されている。

詳細を読む→【海外技術情報】フラウンホーファー研究所:増え続ける電気モーターの第二の人生をどうする?

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