ボッシュのCVT4EVによる電動車両のエネルギー効率を再定義

電動車両のエネルギー効率をさらに向上させる技術として、ボッシュがCVT(無段変速機)による新たなアプローチ、CVT4EVを提案している。これは、電動車両特有の効率分布を最大限に活用するための技術である。

電気モーターは、そのエネルギー変換効率が内燃機関よりも高いが、全回転域で一定の効率を維持しているわけではない。特に低回転高トルク時には銅損が、高回転低トルク時には鉄損が増加する。この効率のばらつきを等効率線図で示すと、最適な作動領域を維持するためには、可変の減速比を持つトランスミッションが有効であることが分かる。

多くの電動車両には固定減速比のトランスミッションが採用されているが、これには限界がある。CVT4EVの採用により、電動車両はモーターの高効率領域をより広範囲に利用でき、航続距離の延長が期待される。

詳細を読む→CVTがモーターを救う:ボッシュ・CVT4EVのテクノロジー

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