サイドデザインは「サステナブル」と「エレクトリック」をモチーフにしている。
サステナブル素材は、天然由来などの再生が可能な「リニューアブル素材」、すでに何らかのかたちで使用したものを再利用した「リサイクル素材」に大別することができる。今回のコンセプトタイヤには、リニューアブル素材としてバイオマス由来ブタジエンゴム、バイオマス由来スチレンブタジエンゴム、籾殻灰シリカ、植物由来オイル、バイオ由来ポリエステル繊維などが採用（全体の約60%）され、リサイクル素材としては富山大学との共同開発で成功したCO2由来のブタジエンゴムをはじめ、再生カーボンブラック、再生ビードワイヤー、再生スチールコードなどが使用（全体の約30%）されている。
同タイヤは、タイヤのライフサイクル全体における温室効果ガスの排出量低減やEVの航続距離向上に大きく寄与する「転がり抵抗係数」を極小化し、タイヤラベリング制度※で転がり抵抗値のレベル最上位である「AAA」相当を実現していることも特長の一つ。なお、サステナブル素材を使用して開発されたトーヨータイヤ製タイヤにおける、過去最高の使用比率は50％であり、これを飛躍的にしのぐ開発内容となる。
※ タイヤラベリング制度：転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の両性能ともある一定値を満たすタイヤを「低燃費タイヤ」として定義づけし、消費者へ適切な情報提供を行うラベリング方法を明確にしたもの。