レヴォーグのボディ剛性とサスペンション、スバルの技術革新[自動車業界60秒ブリーフィング]

2016年のインプレッサで初めて導入されたスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を基に、レヴォーグでは更に進化を遂げている。特に注目すべきは、STI Sportグレードに採用された電子制御ダンパーである。このシステムはZF社製で、サスペンションの入力に対し、減衰力を瞬時に変更するアクティブ制御を実現している。これにより、乗り心地と安定性の両立が可能となった。

ボディとシャシーの高剛性化は、サスペンションの正確な動作を支える上で重要な役割を果たしている。レヴォーグでは、フルインナーフレーム構造を採用し、従来モデルと比べ剛性が大幅に向上。この新構造により、サスペンションからの入力を最小限に伝達することが可能になった。

さらに、サスペンション周りのブッシュも進化している。ボディとシャシーの剛性が向上したことで、ブッシュの役割も変化し、よりスムーズな動きが実現された。これにより、ダンパー減衰力の発生がスムーズになり、車両の安定性が向上している。

電子制御ダンパーの応答性も非常に高く、減衰力を瞬時に変化させることが可能である。このシステムは、車両の状況に応じて減衰力を制御し、乗り心地と安定性を同時に実現している。また、ボディ/シャシーの剛性が高いため、電子制御サスペンションのメリットを最大限に引き出すことができている。

詳細を読む→レヴォーグのサスペンションを正確に動かすために:スバルのエンジニアにきくボディ/シャシー設計の妙

キーワードで検索する

著者プロフィール

Motor Fan illustrated編集部 近影

Motor Fan illustrated編集部