アウディ・インゴルシュタット生産拠点がeモビリティ生産への移行を推進

In Győr, Hungary, around 700 Audi employees manufacture electric motors for the Premium Platform Electric (PPE). Pictured: fastening of components
アウディのドイツ・インゴルシュタット/ジェールはブランドにとっても重要な生産拠点だ。新型アウディ Q6 e-tronシリーズの生産は、複数の拠点の協力関係によって成り立っている。この電動SUV Q6 e-tronは、アウディがインゴルシュタットで生産する初めての電気自動車となる。

アウディ・インゴルシュタットの従業員は、今後のeモビリティへの変革に意欲的で、将来への移行に取り組んでおり、アウディは、PPEと新しいE3エレクトロニクスアーキテクチャーの先駆者的ブランドになるとされる。また、インゴルシュタット、ジェールの両拠点は、内燃エンジンから電気モーターへの移行、内燃エンジン搭載モデルからeモビリティへの転換に加え、新しいバッテリー組み立て工場の建設など、それらに付随するすべての領域に取り組んでいる。

アウディ初のプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)の電気モーターは、ハンガリーのジェールで生産されている。それぞれの生産拠点は、内燃機関生産においても豊富な経験と実績を誇るが、拠点スタッフは、eモビリティへの変革に前向きな姿勢を示しているという。アウディ・ジェールでは、30年間にわたってエンジンや車両の生産が行なわれてきた。数多くのモデルの発売を成功に導いてきた拠点であるため、経験豊富なスタッフが多く在籍している。さらに、アウディ ハンガリーでは、エンジンだけでなく車両そのものも生産しており、この拠点は、独自の技術開発部門、専用工具を内製するワークショップを備え、フォルクスワーゲン グループ全体にサービスを提供している。

 

 

ジェールとインゴルシュタットには、30年以上に及ぶ、非常に緊密な協力関係の長い伝統がある。全く新しい車両プラットフォームを搭載するAudi Q6 e-tronの生産にあたり、両拠点の関係は、完成ライン全体において非常に重要である。電気駆動システムとパワーエレクトロニクスは、この車両プロジェクトの重要なコンポーネントとなるからだ。両拠点間で行われる仕事としては、電気モーターに関するものでは、技術開発、品質保証など広く行われている。

インゴルシュタット拠点の新入社員採用が、生産部門だけでも500人に拡大され、これは、インゴルシュタット市と地域全体にとって非常に有益な効果を果たす。雇用の拡大と同時に、革新的なE3アーキテクチャーにより、新たな活動分野が開かれ、エレクトロニクスの専門知識がさらに突き詰められる。コネクティビティ、デジタル化、自動化といったテーマにはさらに深く関与している。

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