軽自動車のエンジン、燃費向上とコスト削減を実現する2気筒へ[自動車業界60秒ブリーフィング]

次世代の軽自動車用エンジンの開発に向けて、直列3気筒が主流の現在から、より効率的かつコンパクトな2気筒エンジンへの移行が提案されている。この新たなエンジン設計は、ロングストローク方式を採用し、各気筒の排気量を330ccとすることで、熱効率を高めるとともに、振動を抑制する技術的工夫が施されている。

振動抑制のため、180度クランクと1次偶力バランサーを用いることに加え、48VマイルドハイブリッドのBSG(ベルト・スターター・ジェネレーター)をヘロンバランサーとして活用することで、大きなトルク変動に伴う振動を制御する。このエンジンは、吸気VVT付きDOHC4弁構造を特徴とし、ポート噴射による燃料供給を選択している。

また、このエンジン設計では、冷却損失と機械損失の低減を目指し、660ccの排気量を保持しながら気筒数を2気筒に減少させることで、燃費の向上とコスト削減を実現している。特にコスト削減は、2気筒エンジンが軽量化とともにもたらす大きなメリットの一つである。

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