シャープエネルギーソリューションが、NEDOの太陽光発電主力電源化推進技術開発事業において、化合物・シリコン積層型太陽電池モジュールの開発に成功し、太陽電池のエネルギー変換効率33.36%の達成を発表した。
この成果は、太陽光をより幅広い波長で効率的に変換する新構造によるものであり、材料コストの低減も実現している。従来の3接合型太陽電池モジュールに比べて大幅に薄層化されており、車載用パネルへの展開が期待される。特に、移動体用太陽電池としてのポテンシャルは高く、外部電源からの充電回数を減らすことが可能になるかもしれない。さらに、NEDOの試算によれば、太陽光発電のみで年間の走行が可能な車両が約4割に上ることが明らかにされている。
また、トヨタとNEDO、シャープによるPHEVおよび日産のBEV実証車両には、それぞれ3接合型太陽電池モジュールが搭載されており、これらの車両は既に高い変換効率を実現している。
詳細を読む→太陽電池の変換効率33.36%を達成、車載用パネルへの展開を期待