電動化の進展と共に、自動車のトランスミッション技術も大きく変わりつつある。特に注目されるのが、ZFの開発した8速オートマチックトランスミッション「8HP」である。このトランスミッションは、縦置きATの分野でベンチマークとされ、ギヤセットの多段化を通じて燃費向上と高出力対応を実現してきた。
1965年に3速でスタートしたZFのATは、段階を追って多段化し、2009年には8速の8HPが登場した。この多段化は、レシオカバレッジの拡大と燃費向上の要求に応えるためのものだが、ZFは特に8速にこだわり、これを最適な選択としている。
電動化時代においても、ZFは8HPの概念を進化させ、ギヤセットの主役をモーターへと移行させている。Gen.4と名付けられた最新世代では、従来のトルクコンバーターの代わりに高出力モーターを採用し、インバーターを一体化している。
詳細を読む→電動化時代のステップATのありかた Case 2:縦置きATでベンチマークされるZF 8HPがGen.4に