エンジンの将来を考える際、環境問題への対策としてエンジンの廃止は現実的ではない。BEVの導入も重要だが、HEVとの共存が不可欠であり、さらに発電や新燃料の視点も必要だ。
この20年間で、ディーゼルエンジンは一時期欧州で隆盛を極めたが、VWの排ガス不正問題で信頼を失った。一方、欧州はCO2規制に対応するためにBEVへの移行を進めているが、BEVのCO2排出量の計算には過小評価が含まれており、実際には2倍以上のCO2を排出していると指摘されている。
また、2035年のエンジン車禁止が議論されている中、e-Fuelを使用するエンジン車については例外が認められる可能性がある。米国でもBEVの導入が進んでいるが、発電効率や補助金の制約から、全てのクルマをBEVに置き換えることは現実的ではない。
中国ではBEVの普及が進む中、HEVの重要性も見直されており、これに伴って新しい高効率エンジンが登場している。
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