日産、熊本県の五木村と電気自動車を活用した脱炭素化と強靭化で連携

熊本県球磨郡五木村と、日産自動車、熊本日産自動車、日産プリンス熊本販売の4者は21日、電気自動車(EV)を脱炭素化の実現や災害時の非常用電源として活用する「電気自動車を活用した脱炭素化及び強靱化に関する連携協定」を締結したことを発表した。

本協定締結の背景

五木村は、地域の脱炭素化の実現を目指し、「五木村ゼロカーボンシティ2050」を掲げ、豊かな自然を生かした再生可能エネルギー施設の整備に取り組んでいる。また、地域の脱炭素化に向けて公用車の電動化を促進し、今年度からは新たに災害時協力登録車制度を創設し、村の強靭化にも取り組んでいる。

日産自動車は、国内の販売会社と共に脱炭素化や強靭化(災害対策)を実現することで社会の変革を促す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進している。また、EVの普及を通じたゼロ・エミッション社会の構築やSDGsの達成、地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業と連携している。今回、脱炭素化や強靱化の実現を目指す五木村が日産の「ブルー・スイッチ」に賛同し、本協定を締結する運びとなった。

ブルー・スイッチによるSDGsへの貢献

連携項目と取り組み内容

(1)EVの普及促進、再生可能エネルギーの有効活用

EVの普及促進を図るため、五木村、日産自動車、熊本日産自動車、日産プリンス熊本販売は、EVの「走る蓄電池」としての機能や価値を啓発する活動を通じて、村民の環境・防災意識の向上と電動車両の普及に努める。また、エネルギーマネジメントシステム、再生バッテリーの活用を通じて再生可能エネルギーの有効活用を検討していく。

(2)災害におけるEVの活用

五木村内で災害を起因とする停電が発生した際、日産の販売会社の店舗に配備しているEVを避難所等の非常用電源として活用する。

脱炭素化、強靱化イメージ図

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