「この車高短っぷりで最高速仕様!?」実測300キロを証明した衝撃のJZS161アリスト!

チューニングから足を洗うつもりで買ったのに・・・

心臓部は2JZ改T78-33Dタービン仕様で600馬力を発揮!

かつてはハイチューン仕様のBCNR33でストリートを走り回っていたオーナーだったが、「そろそろ落ち着きたい」と考えてGT-Rを売却。その代わりに迎え入れたのが、このJZS161アリストだった。

当初はノーマルで大人しく乗るはずだったが、内に秘めたチューニング熱はとどまるどころか再燃。内外装からエンジンまで徹底的に手を入れ、気がつけばOPTION誌の最高速テスト企画で実測303.1km/hをマーク(V-BOX計測)するほどのモンスタースペックへと成長してしまったのだ。細部を見ていく。

2JZ-GTE本体はノーマルのまま、ビッグシングルタービンの導入に合わせてインジェクターを650ccまで容量アップ。また、パワーチューン時にネガとなる電制スロットルは、プレミアムジャパン製のスロットルコンバートKITで解除されている。

タービンには、中速域でのパンチ力を求めてトラストのT78-33Dをチョイス。EXハウジングは17cm2だ。これにブースト1.4キロをかけ、オーバー600psを常用発揮させている。

エキゾースト環境は効率重視でフルストレートを採用。チタンマフラーはQualityオリジナル(80φ→90φダブル)だ。アンダーディフューザーはアブフラッグの製品を採用。

エアロは、JOBデザインやオートクチュールのものをベースに各部を加工したワンオフモデル。エンジェルアイ加工&F50ガトリング移植で威圧的に仕上げられたヘッドライトも特徴的だ。インタークーラーはトラストの3層タイプ。

サスペンションはアラゴスタベースのQualityオリジナルスペック。スプリングはスウィフト(F26kg/mm R22kg/mm)となる。緊急用のリフターシステムであるロベルタカップも装備しており、この車高でも実用性は確保されている。

存在感を主張するブレーキは、前後ともブレンボのシステム(F6ポットキャリパー+380mmローター R4ポットキャリパー+335mmローター)だ。

ホイールはBBSのLM-DBK限定モデル(F9.0J+18 R10J+22)、タイヤはプロクセスT1(F235/35-19 R255/35-19)をセット。ローダウン量は圧巻の一言だが、この設定のままで最高速アタックを行えるようにアーム類は全て見直され、想像以上にしなやかな動きを実現しているそうだ。

快適装備を残したまま、シンプルに構成されたコクピット。ミッションはATのままだが、600psという大パワーに負けないようシュベーレンの強化ATを導入している。車両情報はHKSのCAMP2で一元管理する。

エンジンメネージメントを司るF-CON Vプロは助手席グローブBOX下にマウントされている。

VIPテイストのセダンでありながら、アクセルを踏み切ればオーバー300km/hを実現する圧巻の戦闘力。ここまでキレたチューニングカーはなかなか珍しい存在だ。

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