「FC3Sもパドルシフトの時代!?」最先端を行く老舗デモカーの2021年仕様が凄すぎる!

公認付きマシンとしての製作にも対応!

電子制御スロットル化によるパドルシフトも実装

今回紹介するFC3Sは、個性的なチューンドロータリー製作で知られる埼玉県の名店“アニバーサリー”のデモカーだ。長年、13B改NAペリフェラルポート+キャブという仕様であったが、令和に相応しいスペックへと大幅なアップデートを敢行したのである。

「個人的にキャブが一番好きなんですけど、いい加減インジェクションにしないと仕方ないかなって(笑)」と語るアニバーサリーの加藤代表。エンジン自体は13BのNAペリフェラルポートのまま、インジェクション化と電子制御スロットル化を敢行。モーテックのm800で制御を行い、360psを絞り出す仕様となっている。

「今後はより緻密な制御ができるモーテックM1でコントロールする予定ですが、とりあえずm800で暫定的に動かしている状態です」とのこと。始動性やアイドリングの安定性向上など、今回のアップデートの恩恵は多岐にわたるが、その最たる例はミッションの制御だ。

おそらく日本では初であろう、FC3Sのパドルシフト化を実現しているのだ。電子制御スロットルとモーテックの組み合わせで成せる技と言えるが、これにより電光石火のシフトチェンジを可能としているわけだ。

ミッションはOS技研の7速シーケンシャルドグ「FR-7」を使用。変速を司るアクチュエーターのエアタンクは、リヤにバッテリーやコレクタータンクとともにマウントされている。ナンバーレスのサーキットスペックのため快適装備は一切なし。車重は900kgまで落とし込まれている。

エアロパーツはアニバーサリーのオリジナル(現在は廃盤)。フェンダーはS13シルビアのN2フェンダーをパテ埋めし、独創のワイドシルエットを構築している。

「通常のNAペリフェラルポート仕様であればトータル100万円〜。モーテック制御の電スロ仕様だと200万円〜で製作可能です。デモカーのようなパドルシフト仕様は、別途ミッションなども必要となるのでさらに高額にはなりますが、ストリートカーとして製作できますよ」とは加藤さん。

取材は“ロータリー魂2021”のイベント会場で行ったが、現場ではアルミ削り出しのローターハウジングや6ローター用のエキセントリックシャフトなど、最先端のチューニングパーツを多数展示していたアニバーサリー。ロータリーに拘るオーナーであれば、ぜひ一度訪れたいチューニングショップなのではないだろうか。

●取材イベント:ロータリー魂2021
PHOTO:山本大介

●取材協力:アニバーサリー 埼玉県所沢市城955-4 TEL:04-2946-0916

【関連リンク】
アニバーサリー
http://a-rf.com/

著者プロフィール

上田 貴大 近影

上田 貴大