「BMWにメルセデスベンツのディーゼルターボを換装!?」摩訶不思議なドリフト仕様を捕獲【SEMA SHOW 2021】

低回転からのトルクを狙いディーゼルエンジンを搭載!

フルバケ4脚装備の快適ドリフトワゴン!?

一言で邪道チューン。BMWのE46型3シリーズツーリングにメルセデスベンツのパワーユニットを積み込むなど、やはり掟破りという他にないだろう。

しかも搭載したのはガソリンエンジンではなく、“OM606型”と呼ばれる3.0Lのディーゼルターボなのである…。

「このBMWはドリフトスペックなんだよ。トルクアップを狙うならそれこそトヨタの2JZがベストだけど、それだと面白くない。全く新しいアプローチを考えた結果、ディーゼルターボって話になったんだ」とは、この変態的ツーリングを展示していた“ROYAL PURPLE(ロイヤルパープル)”のスタッフ。

実のところ、OM606型というエンジンはチューニングベースとしての資質が非常に高く、エンジン強化パーツも豊富に用意されていたりする。彼の言葉を借りるなら「ディーゼル版の2JZって感じ」なのである。

エンジンは腰下までキッチリと手を入れた上、“Diesel Pump UK”製のEXマニを介してギャレットのG35-1050タービンをセット。排気パイプはボンネットを突き抜けて最短距離で解放されるレイアウトだ。まだセッティング段階とのことだが、1000psオーバーは間違いないだろう。

コクピットも超スパルタン仕様だ。ダッシュボードはカーボンで再構築し、ステアリングシャフトもワンオフで位置を最適化。長い削り出しレバーはウィルウッドの油圧サイドブレーキ、手前の黒いレバーはホリンジャーの6速シーケンシャルミッションだ。

シートはスパルコのフルバケを4脚装備。実はこのBMW、魔改造ドリフトスペックでありながら、かつてエビスサーキットが製作した「ドリフトタクシー」同様のコンセプトを持つアトラクションカーでもあるのだ。

エクステリアは“Big Duck Club”製のワイドボディキットを投入した上で、モノグラム調のフルラッピングでドレスアップ。ホイールはアドバンレーシングのRG-D2だ。

今後はテスト走行を重ねつつ、フォーミュラドリフトを戦う“ディラン・ヒューズ”選手のドライブでアメリカ各地のイベントに参加予定とのこと。アメリカ版ドリフトタクシーの走りを同乗体験できるファン達が羨ましいかぎりだ。

●取材イベント:SEMA SHOW 2021

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