「AE86邪道チューンに乾杯」ワイドボディ+エアサスで唯一無二の存在感を獲得!【Option JAMBOREE 2022】

父親の影響でハチロクを購入!?

ワイドボディ+エアサスで独創スタイルを構築

“蛙の子は蛙”ということわざの通り、若きチューニングカーフリーク達に話を聞くと、両親の影響を受けたというパターンが非常に多い。

この1987年式AE86レビンGTアペックスのオーナーである“ふかたく”さん(22歳)も、まさにそんな1人。聞けば、お父さんはかつては富士フレッシュマンレース、現在も富士チャンピオンレースにAE86で参戦しているという現役のサンデーレーサー。「子供の頃からクルマと言えばAE86という家だったので、自然と自分もこれを選んじゃいました」とのこと。

実は、ふかたくさんにとってこのハチロクは2台目のマシン。最初はレストア済みのものを購入したのだが、スタンス系の極低カスタムを作り上げるためにベース車両をチェンジしたという経緯がある。

クリスタルボディ横浜のオーバーフェンダーとフロントバンパーは車両購入時から装着されていたもので、そこにテックアートのカーボンボンネットとリヤバンパーを追加したのが現在のエクステリア仕様だ。

そして、自慢のローフォルムはエアサスで達成。エアフォース製のサスペンションユニットは当時ハチロク用の設定がなく特注でオーダーしたもので、「恐らくオーバーフェンダー+エアサスという組み合わせは、日本では他にいないと思いますよ」とのこと。

低い車高をさらに引き立てている深リムのホイールは、ブロンズリムにマットブラックスポークを組み合わせたワークマイスターCR01。サイズはフロントが9.0Jマイナス41、リヤが10Jマイナス44。タイヤはフロントに185/55−15、リヤに205/50−15サイズのトーヨーナノエナジーを装着している。

エンジンチューンも抜かりなし。元々がサーキット仕様だったこともあり、16バルブの4A-Gは戸田レーシングの鍛造ハイコンプピストンとハイカム(IN272度/EX272度)をインストールした高回転型スペックで仕上げられている。

吸気系は逆転マニを介してAE101用4連スロットルをドッキング。排気系はメーカー不明のタコ足にフジツボマフラーを組み合わせている。

インテリアのメイキングは最も苦労した部分の一つで、足りない部品を集めながら、エクステリアのイメージに合わせてホワイト×ブラックでシックにコーディネイトしている。

ホワイトに塗装された7点式ロールケージと、ブリッドシート(ジータIV+ユーロスター)の組み合わせがチューニング指数を高める。

メインメータ-は純正改のフルLED仕様で、タコメーターは1万1000rpmフルスケールとされている。

ふかたくさんのハチロクは、来年のイベントに向けてさらに大幅な仕様変更を計画中。「目指しているのはドレスアップ系イベントで映る存在感。今後も人がやっていない方法で、とにかく美しいマシンに仕上げていくつもりです」というから楽しみだ。

PHOTO&TEXT:川崎英俊
●取材イベント:Option JAMBOREE 2022

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