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初歩的なチューニングパーツはすでに充実のラインナップ!
ハイパワー化には純正制御系の掌握が必須条件
RZ34に対してフルラインナップを計画している“HKS”。すでに複数のパーツが市販化されているが、その中でもスマッシュヒットを飛ばしているのが、カプラーオン装着で手軽にブーストアップできる『パワーエディター』だ。
設定ブースト圧は1.3キロ。純正からコンマ2キロのブーストアップとなり、その効果が最も現れるのは3700~3800rpmの実用域だ。6速MT車では39.7ps&7.7kgmものパワーが上乗せされるため、数値以上に余裕のある走りを生み出してくれる。
一方の排気系では、HKSのターボ車用エキゾーストとして長い歴史を持つ「スーパーターボマフラー」を設定。405psを絞り出すVR30DDTTの性能をフル発揮させるべく、触媒後から絞り無しの60.5φフルデュアル・ストレートレイアウトを採用。これにより、純正比約40パーセントの排気抵抗低減を達成している。テールエンドは110φのヒートグラデーション仕上げだ。
なお、HKSではスポーツキャタライザーのラインナップも予定しているが、排ガス浄化性能の基準値が厳しくなっていることや、経年劣化もHKSではシビアに考えているため、開発には時間がかかりそうとのこと。
「パワーエディターは中間域で約40psのパワーアップを実現し、十分に体感できるパフォーマンスがありますが、RZ34ではその先々のステップアップの需要が、具体的には650ps近辺までのニーズが生まれると考えています。そこで、初となる日産車用のフラッシュエディターの開発に着手しました」とは、HKSの水野さん。
RZ34の純正タービンでは、リサーキュレーションバルブやタービンホイールの回転センサーが、ECUとマッチングしながら過給コントロールを行なっている。そのため、本格的なパワーアップを適えるには純正ECUの掌握が必須なのだ。
フラッシュエディターが完成した暁には、やはり計画している純正形状ハイフロータービンや、鍛造ピストンを始めとするエンジン内部の強化パーツと合わせて目標出力を達成…というのが現時点での目論見である。
圧倒的な技術力を武器にRZ34チューニングを推し進めるHKS。ストリートでの快適性とスポーティな走りを両立する逸品の数々に、同社の本気を垣間みることができた。今後のパーツ開発にも期待が高まるばかりだ。
●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
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